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RUN FOR THE NIGHT / AZRAEL
タイトル曲や「SOLDIER OF THE PAIN」、「NEVER SAY NEVER」など日本人の心の琴線にふれる楽曲はこの頃から光っていました。音の悪さが気になりますが、その後の成長を予感させるような内容です。
日本人離れした実力を誇る5人組として、舶来志向のメタル・ファンからも高い評価を得る、東京/神奈川をベースに
活動を続けるメロディック・パワー・メタル・バンドAZRAELが、'97年に2000枚限定でリリースした自主制作の1stアルバム。
中古屋にてバカ高いプレミア価格が付けられていたので、はて、それほど優れた内容だったっけ?と、
久し振りに棚から引っ張り出して聴き直してみたのだけれど・・・。
うん、良く出来ています。BURRN!!誌で高得点を獲得した3rd『SUNRISE IN THE DREAMLAND』に比べると、
貧弱なサウンド・プロダクションといい、ハイトーンで歌うと声が引っ繰り返りそうになる、線の細いVoの不安定さといい、
全体的にまだまだ青臭い印象は否めないものの、曲作りの上手さに関してはこの頃から既に光るモノを感じさせ、
特に、Keyのアレンジが秀逸な哀愁のHRチューン④や、ポップで爽やかなノリの⑪を筆頭に、適度な軽快さを
持ち合わせた楽曲で本編のコテコテ度を緩和して、腹にもたれる事なく、全13曲という長丁場を一気に聴かせる
手腕はなかなかのもの。(とは言え、もっと曲数は絞った方が良かったと思うが)
勿論、ドラマティックな序曲を経て走り出す②、アルバム・タイトル・トラックの⑤、クライマックスを締める⑫等、
要所に配置された、お約束のスピード・チューンのカッコ良さも素晴しい。
磨かれる前の原石的な魅力を感じさせる1枚、か?
音質が残念すぎる