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BERLIN / LOU REED
73年発表のソロ3作目。彼の作品の中で最も暗く、内省的な作品だが、その独特のスタイルはこのアルバムで完成したと私は思っている。ヴェルヴェットアンダーグラウンド時代にはなかった彼の魅力がここにはある。必聴。
'73年発表。3作目。初期のコンセプトアルバム。
製作は難航し困難を極めたが、おそろしいほど完成度の高い作品が出来上がった。
最初から最後まで聴き手を離さない展開は見事の一言に尽きる。中でも「暗い感覚」とか「キャロラインの話<1><2>」、「子供たち」、「悲しみの歌」は出色の出来である。
特に「悲しみの歌」は、聴いていると思わず涙が出てきそうになる。
ロック史上に残る傑作。
もし貴方が人生につまづき、深く落ち込んでしまったなら、
このアルバムに耳を傾けてください。
冒頭のざわめきから、ゆっくりとささやきかけるような
歌い手の静かな声が貴方の疲れた精神をやさしく包むでしょう。
そしてそのまま、このアルバムから流れる音の流れに
気持ちをまかせてみるのです。
とても悲しい想いをした後に、独り部屋を出て行く主人公のように、
このアルバムを聞き終えた貴方も、ほんのわずかに前を向く心が
芽生えているかもしれません。
多義的な意味で、このアルバムには「癒し」の歌が語られています。
悲しい…。ストーリーも悲しい…。
子供たちでの「マミー」という叫び声が凄く心に響いた…。
もはや映画。淡々としているのに何という広大な世界観…。