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MAKE MY DAY / TERRA NOVA
曲は結構登録されているのに、アルバムがないので一票。
オランダ出身の彼らの3枚目のアルバム。
今までと変わらず、極上のメロディを聴かせてくれるが、泣きの要素は今までの2作と比べると若干減退しているような気がしないでもない。
それでもフレッド・ヘンドリックスの歌唱が光るなかなかの名盤。
前2作と比べると、明るい曲が増えて、かなりポップなアルバムです。
毎回同じ感じだと飽きるので、ちょっと雰囲気が違うこの3rdも好きです。
頭からもう、ごきげんな(1)「LOVESICK」、(2)「MAKE MY DAY」の2曲でノックアウトされます。
インストゥルメンタルの(5)「ANOMALY」や、歌詞がファンタジックでアコーディオンが入ったワルツ調の(10)「I WILL BE THERE」なんかには驚かされますが、良いアクセントになってます。
ラストにちょこっとおまけでかかるゴースト・トラック「GIVE IT ALL WE GOT」も楽しげで良いです。
なんか他のアルバムに比べると評価が低いようですが、毛色が多少違えど、これもまたテラ・ノヴァらしい高品質の作品です。
前2作では胸を締め付けるような哀愁のメロディが結構聴けたのですが、
本作では底抜けに明るいポップソングが多いですね。
サウンドもムダをそぎ落としたようなシンプルのものに。
それでも中毒性の高い曲が多いので、個人的に長く楽しめる作品だと思います。
メロディアスハードは、本当に奥の深いカテゴリーであると、本作を聴いて
つくづく実感した。
テラノバは、1st,2ndを聴いて、『こりゃダメだ』とレッテイルを貼っていたバンドだ。
ちょうど、ファイヤーハウスと同じような状況と言える。
ファイヤーハウスも1st,2ndで、もう聴くことないバンドと思っていたが、3rdで
大化けした。
私はこれまで甘いメロディアスハードは、聴くに耐えない、と思い込んでいたが、
実はそうではなく、その表現方法、演出、プロデュースが問題であることが
わかってきた。
ブルーノートスケールこそ最高と思っていたが、ブルーノートはそのメロディでの
表現が限定されて、必然的にトーンを主体とした表現に比重が置かれるため、
ハートに訴えるエモーショナルなパフォーマンスが多く繰り広げられる傾向にある。
過去に遡ると、確かにメロディに依存した、安易なメロディアスハードが多かった。
しかし、メロディだけではリスナーに十分訴えることはできないことを認知した
優れたミュージシャンは、メロディに更にトーンを主体とした表現方法を加えて
より完成度の高い作品をリリースしている。
近年、メロディアスハードが熱い理由として、メロディでの扇情力に加え、
そのパフォーマンスも非常に考え抜かれている、ということがある。
過去に初期の2枚ほどの作品を聴いて、ダメバンドのレッテル貼ったもので、
実は熱きロック魂を持ったメロディアスハードのアーティストはもっといたかも
しれない。
メロディアスハードは奥が深い。
果てしない探索は続きそうだ。
あまりコメントされていないが、素晴らしい作品ではないか。
捨て曲は感じられなかった。よく出来ていると思う。
メロディがしっかりしている。歌と演奏のバランスもいい。
ジャケットもいい感じだ。これはいいと思う!