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WORKS VOL.2 / EL & P
「WORKS VOL.1」の余り曲に新録を追加してリリース。
VOL.1のように大作はなくコンパクトな曲で占められている。
アルバムとしての統一感はないもののキャッチーな曲が多く聴きやすい。
初期のようなスリリングなプレイを求める人には勧められないけどもなんか好きなんですよね、これ。
Works Vol.1から漏れた小品を中心とし、
既発のシングルB面曲などを織りまぜた作品集。
後期のELPの転落作とされる一枚であるが、なかなか粒揃いな印象も受けます。
明らかに発売枚数を埋め合わせを意図した感は拭えないものの、
後期ELPのWorks一連のひとつと捉えると、意外と楽しめる作品です。
最大の不幸はこれがELP名義であった事だ。レイクのソロ名義だったらもっと評価もちがっていただろう。ELPをイメージして聞くと間違いなくズッコける。ここにあるのはレイクとそのバックバンドだ。それにしてもELPは本当に不幸だ。たとえばこの時、YESにおけるラヴィンやホーンの様に、外部から客観的にバンドを見て時代に合わせられる存在がいたならばもっと状況も変わったのではないか。前作にしても今作にしても、決して才能は枯渇していない。ただ状況判断を誤っただけに思える。つまり運が悪かったとしか思えない。しかし歴史とは、運命とはそういうものかもしれない。もしビートルズが続いていたら?ボンゾが死ななかったら?クリムゾンがオリジナルメンバーで続いていたら・・・
チョッパー 2004年11月17日(水)19時49分
ELPの中では結構好きなアルバム。
「作品第二番」っていう邦題も面白いけど。
コンパクトな曲ばかりですが、ELPって「タルカス」にしても、
結局「タルカス」以外はコンパクトな曲ばかりですよね。
このアルバムは、「タルカス」の「タルカス」抜きみたいなもの、
と考えればいいんじゃないかと思います。
しかし、ソロも3分割。徹底してます。
残り物だが、侮れない1枚。
「WORKS」の残り物にシングル曲、以前のボツ曲などを集めたアルバム。
完成度は極めて低いと言わざるを得ないが、未発表曲集、レアテイク集といったイメージで聴くと雑多な作風が楽しい。
内容は5つに分けられる。
A.キースのソロ3曲
Barrelhouse Shake-Down、Maple Leaf Rag、Honky Tonk Train Blues
B.グレッグのソロ2曲
Watching Over You、I Believe In Father Christmas
C.カールのソロ2曲
Bullfrog、Close But Not Touching
D.トリオの新作2曲
So Far To Fall、Show Me The Way To Go Home
E.「BRAIN SALAD SURGERY」の残り物3曲
Tiger In A Spotlight、When The Apple Bloom In The Windmills Of Your Mind I'll Be Your Valentine、Brain Salad Surgery
「A〜C」は3人の素朴な味わいが美味だし、「D」のShow Me The Way To Go Homeも絶妙な小品だ。
だが、「E」は恐ろしく出来が悪い。
超傑作「BRAIN SALAD SURGERY」と同時期とは思えないほどだ。
いくら残り物集でもEL&P最悪の駄曲を残すべきではない。
では、その分を何で埋めればいいのか?
「WORKS VOL.1」で「カール面はConcert For Percussionにすべき」と書いたが、それによって外れるカールのソロ曲をこっちに入れれば良かったのだ。
さらに同時期に録音されていたAbaddon's Boleroのオーケストラバージョンも入れれば完璧だ。
特に後者はキースのソロアルバムに人知れず収録されるだけでは勿体ないではないか!
カールのConcert For Percussionと同じく、もっと大勢に聴かれるべきだ。