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勝訴ストリップ / 椎名林檎
2ndアルバム。
凝ったアレンジも多いので、やや角が取れたような感もありますが、前作に負けず劣らず名曲揃いです。
「ギブス」「罪と罰」「月に負け犬」「サカナ」「依存症」が特に好きですね。
インパクトが強かった前作と比べるとイマイチな気がするけど
楽曲の完成度では今作の方が上かも…
1stより良い。
前作は、"私"(椎名林檎)が主張していて、その鮮烈なエロスが
ファーストインプレッションとして絶大な支持を得た印象で、
イき易かった。
で、これは、"脚本家・椎名林檎"への第一歩な感じ
(この後、その路線で突き進んだために一部からは落胆
に近い評価もされるのだが)。
超ツワモノな男達を引き連れて、編集された映画のような
アヴァンギャルドで構築されたロックを創り上げた。
しかし、それでもポップなとこに着地しているのは、天性か策略か。
まあ見事にしてやられた訳だが。
とにかく、名盤です。
にしても、林檎名義も事変も2ndが好きになるんですが、
何故なんでしょう?(笑)
私はメロディに言葉を乗せる必要をあまり感じないので、
歌詞の内容は分からない方がいいのだが、知ってる言語なら不可解な方がいい。
彼女の場合不可解とは言えないのかもしれないけど、飛び込んでくる言葉が音として刺激的。
意味は分からんけど。
メロディ、巻舌、可愛らしい声、ベース、アレンジ、素晴らしい。
下品でやさぐれた風を装ってアルバムに対して真摯に向き合ってますよね。
HARRY 2009年12月31日(木)1時25分