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RETRIBUTION / MALEVOLENT CREATION
アメリカ産デスラッシャーの92年発表の1st。とにかく演奏力が異様に高い。中にはSLAYERを彷彿とさせる曲もあり、往年のスラッシュファンにはもってこいの充実度。TESTAMENTのような難解なリフもあちらこちらに散りばめられている。ミドルテンポの曲のメロディの良さも光っている。今なにしてるか分からんけど、解散してたらもう一回復活して欲しい。
デスメタルってものはもともとスラッシュメタルからの延長上のものであったと思います。今のデスメタルは全く違いますが。そういった意味でデスメタルらしいデスメタルを今でも聴かせてくれているのがこのバンド。初めて聞いたアルバムがこのアルバムでした。もうかれこれ9年も前の話なんですね。このバンドはこのアルバムと1stと4thがよいと思います。
1992年作の2nd。
サウンド・クオリティーが前作より高く仕上がっていて、メリハリの聴いた生の「音」がリアルに伝わってくる。
特筆すべきは、リズム・セクション(ドラム・ベース)の良さであろう、なかなかのテクを披露していて、作品全体が引き締まった感じである。
曲のバリエーションも豊富で、ただ怒涛の如く突っ走るだけではなく、余裕の曲展開が非常に心地よく聞きやすい。
懐かしいデスメタル最高峰。今となってはダンボールの中に眠っているッス。
がしかし、コレを初めて聴いた時には結構ハマって聴きまくってました。
近年このような味のあるデスメタルバンドが激減していることが残念でならないッス。
フロリダ産デスメタルの代表格、マルヴォレントクリエイション。
もうまさに典型的な正統派デスメタルをやってて曲の完成度も非常に高い、文句の
つけようが無いアルバムです。
正統派デスメタルの世界に足を踏み入れたいと思う人がいれば迷わずこれを薦めたい
と思います。デスメタルの教科書とも言うべきアルバムです。
あくまで正統派デスメタルの、ということですよ。
決して勘違いして欲しくないのは、メロディックデスメタルと正統派デスメタルは
全く違うものだということです。真のデスメタラーなら分かると思いますが。
同じデスメタルじゃん、みたいなツッコミが入りそうですが、デスメタルにメロディ性
を取り入れたものがメロディックデスメタルなんだと名称のまんまに解釈して欲しくない
んです(全く違うとまでは言い切れませんが)。デスメタルの枠内で比べるものではなく、
正統派へヴィメタル、メロディックデス、正統派デスという感じで全く別個のものだと
捉えていいと思います。音楽の形態がそもそも違うんです。このバンドとアークエネミー
を聴き比べてみれば分かります。
ちなみにデスラッシュと正統派デスメタルも全く違うのでこの辺も把握しといてください。
じゃ、スラッシュメタルの仲間かというとそれも違う。これに関してもデストラクションと
カーナルフォージを聴き比べてみれば分かります。
音楽に明確な境界線なんかないって言われるかも知れませんが、俺の言いたいのはただ名称の
違いのことじゃなくて、似てるようだけどそれぞれのジャンルにはそれぞれの良さがある
ということで、それを混同して欲しくないってことです。つまり、メロディックデスメタル
と正統派デスメタルを同じ枠内で捉えているとメロディがある方が優れていると勘違いして
しまって正統派デスメタルならではの魅力が分からないままになってしまうわけです。
正統派デスメタルというのは自らメロディを排除している音楽なんだからメロディック
デスメタルに比べてメロディ性だけで見たら劣っているのは当然です。そうじゃなくて、
メロディックデスメタルの魅力がメロディ性にあるのなら、正統派デスメタルの魅力は
メロディ性が無いこと、もしくは暴力的サウンドにあると見るべきなんです。
メロディが無いのがそもそも嫌だって人ならしかたないですが、メロディックデスメタル
だけでデスメタルを理解してる気になっている人もいるので、それはやめて欲しいって
ことです。
ダラダラと書いて別に大した内容でもありませんでしたが、このアルバムを聴くと
そんなことをふと考えてしまうもんで。まあ、これで正統派デスメタルが気に入ってくれる
人が出てくれば幸いです。
同じNYのサフォやコープスよりもスラッシュっぽい。このスラッシュ由来の疾走感がとてつもなく気持ちがいい。ブレット・ホフマンの歯切れが良くて男らしいVoも最高。
前作からの流れ。もちろん、変哲の無い曲のオンパレードという点も一緒。
ここまでオーソドックスだと逆にそれが個性になってる感じがするな。
まあ、メロデスよりはいいけど。
ちなみに、James Murphyが6秒間だけソロを弾いている(^^;
ブレット・ホフマンのヴォーカルが結構好き。普通にうまいと思います。
デス声で「うまい」と思わせるのは、後はダートラのミカエル位だからなぁ。
曲もスラッシュからの血統書付きデスメタル。いい感じです。
私にとって彼等はSUFFOCATIONと双璧をなす、オールド・スタイルデスの代表格バンド。
スラッシュが正常進化した音は、今聴くと逆に新鮮に聴こえるかも?
とにかく、ボーカルがカッコイイ。
上手なデス声とでも言うのでしょうか?
ヘビーでトーンを落としたボーカルなのに
歌っています。それが、またカッコイイ
もちろん曲もカッコイイよ。
確か高校3年の時、国内盤がリリースされたと思うんですが(当時は確かアポロン)。買わずじまいだったんで、10数年後、再び国内盤リリースされた時に買いました。
部屋で一人で聴いていたら、隣の部屋にいた弟がゲラゲラ笑いながら「これは人が聴くものじゃない。」と言い、部屋に入ってきたんですが、この手の音楽にしてはキャッチ—だし、フックもある方だと思います。
雑誌なんか読むと、SLIPKNOTのミック・トンプソンやDYING FETUSのジョン・ギャラガーもこの作品を誉めている記事が書いてありました。
デスメタル好きなら買いでしょう。