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STREET LETHAL / RACER X
Yngwie Malmsteen登場以降、Yngwieの高速リードプレイを越えるのではないかと世間に知らしめた、Paul GilbertのMR.BIGの前に在籍していたスーパーテクニカルバンド、Racer Xのデビューアルバム。楽曲も全体的に速弾きが織り込まれたハイブリッドプレイてんこ盛り。正にRacer Xの名にふさわしい。しかし、残念なことに、わずかアルバム2枚でバ ンドはJeff Martin、Paul Gilbert、Scott Travisといった中心核が脱退し、バンドは壊滅状態。だがRacer Xは10年以上の時を越え復活した。僕はRacer Xが好きで好きで 仕方がなく、約1ヶ月くらい四六時中Racer Xを聞いていた時期がある。今思えば懐かしい僕の懐かしき思い出。そして、今、耳に聞こえてくるのはあの懐 かしきサウンドだ。若干19歳のPaul Gilbertのギタープレイが炸裂する。VocalはMR.BIGのEric Martinの実兄のJeff Martin。このときにはまだギタリストはPaulのみで、 Bruce Bouilletは加入していない。そして、DrumsもJudas PriestのPainkillerで凄いドラミングをしているScott Travisではなく、全くどうでもいいHarry Gschoesserだ。何故僕がここまでRacer Xが好きかという と、まず随処するべき点は僕の中でEric Martinよりヴォーカルが上手いと思われるJeff Martinだ。あくまでも僕の中でだが・・・。確かにEric Martinはヴォーカルとしては十 分すぎるほどの技量を持った男だ。しかし、それがなんだというのだ。歌が上手くて相手を感動させるのは当たり前だ。それは当然のことで何も驚くことではない。ところがだ、 あまり歌が上手くないのに上手く聞こえてしまうのは何故か?それは根本的な精神そのものにメタル魂を宿しているからだ。そしてその歌声を聞いてしまった者の魂を揺さぶり、 すっかり魅了されてしまう。ヴォーカリストはそこら辺の神秘的なパワーが必要だ。その辺の所をしっかり頭に叩き込んでから聞いて欲しい。音楽は耳だけで聞くものじゃない。本当は 人間の心(精神)で聞くものだ。神経に全神経を集中させ、血が燃えたぎるのを感じながら音楽は聞いて欲しい。そういった意味でも、正に僕にぴったりのヴォーカリストだ。だ が、勿体ないことに彼はセカンドアルバムであるSecond Heatを最後にヴォーカルに限界を感じドラムに転向してしまう。Racer Xを脱退後にBadlandsに加入している。惜しいも のだ。あの歌声が時代の闇に葬り去られてしまったのだ。Heavy Metal界のB級好きにはそういったヴォーカリストが人気があったりするものだ。あのDream Theaterの1stで唯一汚点とされてしま っているCharlie Dominiciの歌声でさえも僕は気に入っている。結局、歌は相手に感動を送り込めたら楽器ほど上手くなくて良い気がする。凄味があれば良い・・・唯一の人間の 生音なのだから。しかし、それは単に上手いだけより簡単ではないことを付け足しておこう。もちろん僕がRacer Xに執着するのはこれだけではない。今は亡きPaul Gilbertのプレイ。Paul GilbertはRacer Xファンに背徳の掟を犯してしまった。MR.BIGは決して認めない。Racer Xは復活したが、今まで再結成して最全盛期を彷彿させるバンドというのは滅多にな い。このアルバムの時には加入していない、男前のBruce Bouilletと、怒濤のドラムテクニックのすでに周知の事実だが後にRobert Halfordに誘われJudas Priestに加入し、Painkillerのオープニング ナンバーであるPainkillerを叩いている、Scott Travisだ。Judas Priestフォロワーはあのドラミングに魅了されて、こぞってコピーしたに違いない。これによってかなりRacer Xというバンドがいかに凄いかが思い知らされてしまう。そしてそろそろ楽曲解説に入らしてもらおう。まず、1曲目はインストロメンタルナンバーだ。Heavy Metalのアルバム でよく聞くことが出来る、1曲目がインストロメンタルナンバーで、2曲目に繋がるといった構成が多いが、そんなくだらないインストナンバーではない。これだけで白熱させら れてしまう。フェードインで入ってきて、バックにはドラムのタイトなビート、そして間髪入れずにギターソロ。これが凄いとは言わずにいられるだろうか?いやっ、決して言わ ずにはいられないはずだ。(←古典で言う反語を用いている。)そして、思わず息を呑んでいるとやはり流れるように2曲目のイントロがやってくる。この曲はリフの途中にまる で失速と言う文字を知らないかのようなハイスピードスケールプレイが聞くことが出来る。もはやYngwieを越えている。音速ではない。光速だ。ここではあえてImpelitteriには触 れないでおこう。ギターソロはYngwieみたいに、スウィープで始まる・・・とかいう型にはまったソロじゃなく疾走感をむき出しにした音が聞ける。若さにものをいわせ、勢いが ある。この粗々しさがいい。猪突猛進というか・・・。やはりどのアーティストも型にはまっていない初期の楽曲が好きだ。そしてInto The Night。イントロが格好いい。触れる 点はそれくらいだろうか?この曲はさほど口をうるさくする必要はないがライブ盤にも入っている。この曲は歌がいい。テンポもそんなに速くなく時代背景を感じさせられてしま う。そして、4曲目、Blowin' Up The Radioも歌を重点的に聞くといいだろう。歌の後ろで弾いているギターにも注目してもいいだろう。一部、歯切れのいいハーモニクスのブロ ークンコードプレイも聞くことが出来る。ギターソロは2曲目のStreet Lethalに若干似ている。それにしても上手い。次はHotter Than Fire、火より熱くだ。ここら辺がメタル 臭いなぁ。この曲ではソロ以外でPaulのハイスピードプレイは少ない。と言うかほとんどないのではないだろうか。あるとしても後半だけだ。前半は歌重視といった光景がうかが える。これとこの次の曲はこのアルバムでも一般的に結構人気がある部類ではないだろうか。6曲目のOn The Looseのソロの入りはかなりいい。だが、ソロは単なるスケールの羅 列が色濃くてつまらない。速攻次に行こう。Loud And Clearだ。この曲はExtreme Volumeという1枚目のライブ盤のオープニングを飾っている曲だが、非常によい。オープニングに飾るには十分過ぎるほどの楽曲だが、何故か7曲目に入っている。別におかしいことはないが・・・。格好良さとしては、Yngwie MalmsteenのOdysseyのオープニングナンバーのRising Forceと言った感じだ。リフとかは全くRisingForceと違うが、いい意味で何か同じ臭いを感じてしまって嬉しい。イントロのフレーズもかなり格好良く、そして難しい。リフはHeavy Metalで一般的に聞くことが出来るものだ。だがそこにも少しこだわりがある。ソロもライブ盤ではBruce Bouilletと光速で火花を散らしハモっているが、オリジナルは普通に弾いている。格好いいのは当然なのであえて触れない。やはり、Racer X・・・言うまでもないか・・・。次はアルバム後半の引き締めてくれるインストナンバーだ。この前の7曲目、そして8曲目、9曲目の流れはかなり格好いい。恐らく7曲目をオープニングに持って来なかったのは、ここを強調したアルバム作りにしたかったからだろうか? 僕は1曲目よりこっちの方が好きだ。究極のクラシカルインストロメンタルナンバー。誠に美しい。ギターはもちろんだが、所々ベースが効いてて、おかず的フレーズが格好いい。これもまた言い過ぎると、Yngwie Malmsteenの1stのRising Forceの1曲目のBlack Starに感じが似ている。ベースラインが似ているのでそう感じるのかも知れない。これについ てはインストマニアは是非聞くべし。9曲目のDangerous Loveだが、この曲はこのアルバムで1,2を争うほど格好いい曲だろう。決して似ていないと言うかもしれないが、この曲はコード進行がMetallicaのBatteryに似ている気がする。あれに比べりゃ、テンポも遅いし、かなり軽いけどね。次の曲はあまり好きでないので必殺技を使って跳ばそう。ソロ も中途半端だし・・・。次はツイスト的なのノリの曲だ。この曲自体が単体ではいいかも知れないが、このアルバムを締めくくるにはふさわしくない曲だ。ペンタトニックフル活用のこの曲・・・どうもなぁ・・・僕には・・・。
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このアルバム、持ってるよん♪
ストレートなメタルで、聴いてて気持ちがいいっす。
もう一度言いますが、ひじょ〜にストレートです。(笑)
このアルバムは手に入らなかったので、レンタルした。
あまりにもストレートなメタル。速弾き系を突き詰めていくとこうなる、みたいな。
聴いてて笑ってしまった。楽譜は持ってるが見ただけでやる気が失せてしまう・・・(笑)
Y.R.Oより一曲目(イントロ)のほうがイングヴェイに似てる…と思うのは、わたしだけかなぁ…?
世に出回っているスコアは正しいのか? てか、誰がコピった? 取り敢えずオレには弾けない。
ここを開いた瞬間、なんだこりゃと思ってしまった(笑)。すいません。
完成度は高くないけど話題を集めるのは分かる。凄いもん。凄いと思ったあなたはもう虜(?)。
アルバムジャケに「RacerX with Paul Gilbert」と書かれているとおり、このアルバム発表当時若干19歳だったポール・ギルバートの驚異的なスピードとテクニックを世に知らしめるべく製作された作品。この作品はシュラプネルのマイク・ヴァーニーの企みどうり、メインはポールのギターテクニック。そのため楽曲ほうは若々しいと言えば聞こえがいいが、ぶっちゃけまだまだ発展途上の感が否めない。だがそんなことはどうだっていいのだ!!そんなことなど全く気にならないぬほど、ここで聴かせるポールのギタープレイは凄まじいんである。
僕がこの作品を聴いたのはかなり遅く速弾きギタリストの大御所イングヴェイ、世界最速の称号を授かったクリス・インペリテリ、至高の天才ギタリスト、ジェイソン・ベッカーを体験した後だった。そのため余ほどのことがない限りギタープレイで衝撃を受けることはないだろと思っていた。(残念ながら僕はMr.BIGのロックンロールよりのポールのプレイにどうしても馴染むことが出来なかったためポールのプレイはほとんど聴いてこなかった。)だがしか〜し!!何気なく中古ショップで「安かったから」という安易な理由でこの作品を手に入れた僕は、ここで聴かせるポールのギタープレイに完全にノック・アウトされてしまった。インストナンバー「FRENZY」での怒涛の超テク&スピードの嵐は驚嘆しを通り越してもう笑うしかなかったし、「STREET RETHAL」ではディ-プ・パープルを想起させるリフを問答無用のスピードで弾き倒し、「HOTTER THAN FIRE」の特大スィープの嵐にぶっ飛ばされ、「Y.R.O.」でのイングヴェイのもろパクリも清々しいほどだ。
ポール・ギルバートはMr.BIGでしか聴いてないよ、という方はぜひ聴いて頂きたい。彼のルーツはここにある。そして16年の時を経た今でもロックギターテクニックの最高峰に君臨する作品である。
いや〜、2ndに負けずこちらもすごいアルバムですね〜。
私はテクニック的なことには詳しくないですがそれでも凄いという事は分ります。
曲の出来も2ndと同じくらい良いですよね。ポール・ギルバートは
メロディメイカーとしても一流のセンスの持ち主なのだと言う事がよく分ります。
日本盤を買ったのですが、ブックレットに詳細な奏法解説が付いていて、
コレを読んでいるとすごいテクニックを駆使しているという事がよく分ります。
買うなら日本盤を是非!
ポール・ギルバート弾きまくり。
若さゆえか、かなり突っ走ってる感は否めないが悪くない。
むしろこういう荒々しい感じのほうがジェフ・マーティンの声があってる気がする。
復活後のアルバムはあまり好きになれないので、RACER Xの中ではこの1stが1番好きです。
楽譜は音符で真っ黒なんですよね・・・(苦笑)
ブッ○オフで見つけて即購入。
ポールが物凄い速弾きを披露してます。ホントに当時19ですかあなた。
ジェフのVoはまぁ賛否両論(否がほとんど?)あるでしょうが、
荒々しさを表していると思えばアリ、かな。
完成度の高いデビュー作ということだけじゃなく、曲として引きまくっているところがRacerX〜 Paul Gilbertの凄いところでしょう。
しかも、発売当時のライナーには1曲ごとに音符が記載されており、今考えると斬新でしたね。
インストも2曲しかないので、聞きごたえ十分 !!
彼がこの作品でデビューした当時、国内の専門誌はイングヴェイの真似事と酷評していましたが、25年近くを経て改めて聞いてみると、彼が単なるフォロワーでない事を認識させられます。
イングヴェイの持つヨーロッパ的な哀愁は一切無く、からりと乾いたアメリカン・ヘヴィメタルの曲調が貫かれています。
ギターソロの定番としては、ERUPTION が定番でしたが、1発目の FRENZY が新しい時代を築いたと言っても過言ではないでしょう。
ギタリストは必聴ですし、アルバム全体でもスピード満点。。