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CONCRETE / FEAR FACTORY
FEAR FACTORY幻の(?)デビュー作。91年作、02年発。
インダストリアルは期待しちゃいけない。
曲によってはS.E.のおかげでほんのり未来風味を味わうことが出来るが、ほぼ全編デスメタル。
高速ブラストもたまに顔を出すが時期が時期だけに重苦しい初期デスメタルテイストたっぷり。
もちろんバートンの歌も咆哮系じゃなくでデスヴォイスです。
DEMANUFACTURE以降の際立った特異性はまだまだないものの、リズムパターンなどに後の個性の萌芽が見え隠れする。
圧殺感覚がなかなかかっこいい佳作。
1st『SOUL OF A NEW MACHINE』の解説でも触れられていた、お蔵入りになっていたデビュー・アルバムです。
FEAR FACTORYが一旦解散したタイミングで日の目を見ました。プロデュースは無名時代のロス・ロビンソン。
曲は一部『SOUL〜』とかぶってます(「Big God / Raped Souls」「Arise Above Oppression」「Crisis」「Escape Confusion」「Desecrate」「Suffer Age」「Self Immolation」)。
乾いた殺伐とした音像のデス/グラインド。『SOUL〜』の方が音に深みがありますが、『CONCRETE』の方が生々しさがあり、こっちの方がグラインド・コア好きに好まれそう。
どこかで聴いたような音の質感だなと思ったら、なんとなくDISASSOCIATEの『SYMBOLS,SIGNALS AND NOISE』に似てる印象でした。
こういうむき出しの生々しい音(まさにコンクリート)でもFEAR FACTORYらしい個性が既に色濃くて、やっぱり最初から独自の音楽性を持ったバンドだったんだなぁと感慨深いです。
ブラスト・ビート満載なので、デス/グラインド好きの人が最初に聴くFEAR FACTORYのアルバムとしても良いかもしれません。