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UNSEEN TO CREATION / THE LEGION
1st。デビューアルバムなのにこのクオリティは一体・・・
とにかく速い。そして美しい。同じスウェーデンの有名バンドと比べても、トップクラスではないか。
MARDUKのような黒死病サウンドとも違うし、NAGLFARのような激情が込められたサウンドともまた違う。DISSECTIONのような、死神に魂持ってかれた者を悼む鎮魂歌のような感じでもないし、DARK FUNERALのような、悪魔の私生活を覗き見て戦慄が走ったかの如き音とも違う。
エミルのブチかますブラストビートに乗るリフから感じるのは、邪悪は当然の事、それ以上に冷酷さ、冷徹さを感じる。んでもって、荘厳さも感じられ、お得(?)なのだ。ただし、1曲ブラスト叩きっぱなしというわけでもなく、展開も練られており、この手の音に暴虐プラスαを求める人は必聴。
聴く者全てを凍り付かせる、凍て付いたリフがなんともカッコイイ。絶対零度という単語を連想させる。ヴォーカルの寒々しさも相俟って、まるで猛吹雪のようである。まさに猛吹雪サウンド。残虐な手口で殺すよーなサウンドとは異なり、1滴の血も流す事なく、1瞬で氷漬けにしてしまうような崇高な雰囲気が漂う。
これがあれば、クソ暑い熱帯夜もOKだし、温暖化のダメージ深刻な地球の平均気温を下げるばかりか、氷河期に突入させかねない、とんでもねえ1枚。
現在所有しているブラックメタルアルバムの中で、1番のお気に入りである。
多分、スウェーデンのブラックが好きな人は秒殺でしょう。俺個人的には、MARDUKを超え、MAYHEMやEMPERORに匹敵する存在となるバンド。
本当寒いわ...
俺がこの手のエクストリーム系に手を染め出した頃、「ブラックは寒い」という事をちらほらと聴いたことがあったんですが、あんまりブラックというジャンルを突き詰めていなくて手持ちのブラックのアルバムでは寒さを感じたことがなかったんですが、これは本当に聴いていて寒いと思った。
サウンドもさることながら俺としてはあの悲鳴と叫びとの境目のような絶叫ヴォーカルに凄まじさ、寒さを感じました。
エミルは本当にMARDUKの時よりプレイが凄まじいですね。
同じく、このアルバムを聴いて、本当に冷気を感じた者です。
これは、まさに北欧のブリザード!
一見MARDUKよりもキャッチーな感じがしますが、冷たさでは遙かに上でしょう。
私が所有しているブラックメタルのアルバムでは、一番冷たさを感じました。
エミルのドラムは、やや軽めのサウンドですが、MARDUKの時より更にヤバイです。
変則的でテクニカルなのですが、激しさという点からみればMARDUKの時のドラミングよりも上と思います。なんとなくデスメタルっぽさもあるドラミングだと思いました。
高音の喚き声と凄まじいブラスト、そして絶対零度リフが合わさった時は、北欧で猛吹雪が荒れ狂う様子を連想してしまいました。
震えがきたね。こいつらやべぇわ
うん、確かに寒い。最近寒いから、特に寒く感じる。
EmilのドラミングはMARDUKで聞いたことあるから予想の範囲内だった。
ボーカルのAndersなんだが、邪悪感と悪寒が両方感じられるなかなか凄いギャアギャア声で、ちと面食らった。
それにしても、なんでSOUNDHOLICは「HIDDEN MANIACS SERIES」になんかしたんだろう。
そんなことしたおかげで、手に入れにくかった。
名盤。
彼等の事は全く知らなかったが、店内で一際邪気を放っているジャケを発見。
昔ジャケ買いを敢行しすぎて、大量のまがい物を保有する羽目になった身としては、「また失敗するんじゃないか」という不安がよぎったが、横からそれらしいお兄ちゃんが熱い視線をジャケにおくっていたのを見た途端。「最初に目を付けたのはこのオレダ!」といわんばかりに作品を購入。
「勢いで買っちまったが・・・」と、半ば期待はしていなかったのですが・・・。
カッコイイです!!
寒いです!!
作品に出会えたきっかけを作ってくれた、あのお兄ちゃんに感謝。(かっさらってゴメンナサイ)
堕天使ひで 2006年8月26日(土)16時16分
冷たく、非情なサウンド。
エミルのドラミングも業界屈指。
かっこいい。
ファスト、ブルータルなブラックが大好物の自分にはかなり嬉しい内容。スウェディッシュ・ブラックではMARDUKやDARK FUNERALが大好きであるが、そういった第一線で活躍している超ベテランなバンドに退けを取らないバンドである。激烈なブラストで猛進するファストでブルータルなブラックで、そして荒涼感もあり、北欧独特の寒々しい邪悪感を放つ。DARK FUNERALなどが好きならおススメである。
2003年発表の1st。
実は、MARDUKのメンバーが在籍、しかもファスト系という事で、「MARDUKの分家」的な
イメージを勝手に抱いてしまい、今までスルーしてしまっていたんですが…。
もうメンバーには土下座して謝っても詫び足りないです(笑)。MARDUKやDARK FUNERAL、
1349などのこの手の代表バンドの作品に比肩するか、それ以上の名盤ですよ、これ…。
まず耳を惹きつけるのが、MARDUKのドラマーでもある、Emil氏のドラミング。
MARDUKの時同様に豪腕を振るいまくる、血も涙もないようなブラストをブチかまして
くれますが、ドラムの音質がMARDUKの時よりも更に炸裂感の強い、バキバキな音のせいで
よりブルータルに聴こえます。丁度1349の「Beyond the Apocalypse」に近い音だと思う。
しかし、彼のドラミングと同じくらい凄みが効いているのが、トレモロリフのメロディ。
DISSECTIONやDARK FUNERALなど、ジャンルの代表となるバンドの書くメロディって、
寒かったり美しかったりだけじゃなく、リアルな邪悪さが宿ってると思うんですが、
このバンドのメロディにもそれが感じられます。しかもどのメロディも明瞭で、印象に
残るもののため、ファスト中心かつ暴虐にあかせた音ながら飽きることなく聴けると思う。
そのドラミングとリフとの波状攻撃には、ファストブラック好きならまず耐えられないかと。
曲展開は練られているものの、詰まるところ雪崩的な寒々しい爆走が最大の魅力であり、
DISSECTIONやMARDUKとは違い構築性やムードを重視したスロー〜ミドルな曲をやらないのが
弱点といえば弱点なのかもしれませんが…まあスピード狂にはなんの欠点でもないですね(笑)。
MARDUK、DARK FUNERAL、1349、ENDSTILLEなどファストブラック好きなら必聴。
マジに「これを聴かずしてファストブラックは語れない」っていうレベルに達した作品ですよ。