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UNDER THE SIGN OF HELL / GORGOROTH
ノルウェーのブラックメタルバンド、Gorgorothの97年発表の3rdアルバム(たぶん…)。
このバンドは前から気になっていたんですが(なんか名前がごっつそうで・笑)、
購入し聴いてみて本当に良かったと思えるような作品でした。
このアルバムの特徴として、まず挙げられるのは「曲ごとの個性がしっかりしている」という事ですね。
①②なんて実際に聴いて欲しいですが、ドラムの音質からしてかなりのインパクトがあります。
この盤でVoを担当しているPestというボーカリストですが、ハッキリ言って只者じゃないです。
非人間的な絶叫デス声から怒りで押し潰すような叫び、海賊の船長が朗々と歌っているような(笑)
普通声などこの手の音楽が好きならきっとこの人の声は気に入って貰えると思います。
ギターも細かい荘厳でダークなメロディの、いわゆるトレモロリフ(っていうのかな?)で
素晴らしく良いメロディを奏でていて、自分的にもろにツボでした。
音質はかなり良く、各パートの音がしっかり聴こえる…んですが、
①や②などドラムの音が独特かつ個性的で聴いていて面白いです。
また、一曲が2、3分の物が多いため、時間が無い時でもサクっと聴けるのが嬉しいです。
こういう音楽が好きなら絶対にお勧めなんですが、ちょっと気に入らなかった所も…
まず歌詞カードシンプル過ぎ!!歌詞自体載ってなく、アーティスト写真なんて望むべくもないです。
なんかぺら紙一枚にノルウェー語で何か書いてあるだけ…
しかも彼等は歌詞を秘密にしておきたいらしく、歌詞サイトにいっても
「Gorgorothの歌詞はバンド側の要望により削除されました」の文字が…!!
せめて英詩のものだけでも載せて欲しかったです。
あと⑧で3分くらいSEが延々と流れてます。ここだけはあまり好きになれなかった…
…とはいっても、やっぱり曲が凄く良いのでそんな事は些細な問題でしか無いとも思います。
それからこの時のメンバーで今残ってるのはオリジナルメンバーらしいInfernusだけみたいです。
流動的なバンドなんですね。
これが最高傑作でしょう。
ドラムの音が最高です(笑
フォーキーにドカドカ暴れまくる冒頭2曲に思わず元気が出ます。
以降メランコリックだったり勇壮だったり、意外と多彩な面を見せ付けてくれます。
なかなか飽きが来ない、個人的にGorgorothの最高傑作!
アルバム毎に超メジャーリーガー(1st.ではEmperor, 2nd.ではSatiryconのメンバー)が参戦し、ハイクオリティな作品を発表するGorgorothですが、この3rd.では元ImmortalのGrimが猛ハッスル!まさに狂気のドラミングを聴かせてくれます。同時期に発売のEP『The Last Tormentor』でもGrimのライブパフォーマンスが聴けますので、マニアにお勧めします。
マニアック 2007年12月9日(日)20時13分
このバンドもノルウェーのブラック・メタルの中では有名で人気あるので、とりあえずアルバムを購入してみた。期待以上ということはなかったがなかなかである。ブラック・メタルに不可欠な要素である邪悪性がしっかりと感じられる。