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THIRD / PAVLOV'S DOG
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88年発売の3rdアルバム
77年に録音されたものの別バンド名義で発表され90年代に入りようやく『パブロフの犬』名義で
発売された作品です。前作は玄人受けはするもののセールスに結びつかなかった影響なのか、本作は
1曲目から今までに無いようなリズミカルでファンクな楽曲や、全編を通して聴いてもクラシカルを
ベースにしながらも、かなりPOPで一般受けしそうな曲がつまった好盤かと感じます。
柴が2匹(会社から) 2004年6月12日(土)23時9分

プログレ色をほぼ消し去り、更に楽曲をポップ且つシンプルにまとめ、JEFFERSON AIRPLANEのカヴァー曲③を収録する等、
レコード会社からのムチャ振りに応え続けたにも関わらず、最終的には「デヴィッド・サーカンプの声が時代遅れ」との
理不尽な理由で契約を打ち切られ、長らくお蔵入りの憂き目にあった3作目。(邦題は『セント・ルイスの猟犬』)
バンド解散後の'88年に、メンバー自身の手によってST LOUIS HOUNDS名義で発表され漸く陽の目をみた不遇の作品だが、
その完成度の高さは前2作と比べても何ら聴き劣りなし。そりゃまぁサウンド・プロダクションはそれなりな上、
デヴィッド・サーカンプのVoを中心に据え、シンプルにまとめられた歌物調の楽曲からは、最早デビュー当時の
ドラマティックなプログレ風味は殆ど感じ取れないが(⑧に僅かに薫る程度か?)、一聴して耳を奪われる哀愁の
メロディの湿り気には微塵の鈍りもないし、特に、全セクションが泣きまくるOPナンバー①は涙腺決壊必至の名曲。
また、エネルギッシュに盛り上がる②⑨や、ポップで爽やかな⑥といった楽曲を聴くにつけ実感させられるのが、
サーカンプのシンガーとしての能力の高さ。特異なハイトーンVoのみが注目されがちな御仁なれど、
基本的な歌唱能力の確かさ、分けても表現力の豊かさは凡百のシンガーにゃ及びも付かないレベル。
リマスター盤再発を期に初めて本作に触れましたが、こりゃPAVLOV'S DOGの名の下に発表されるに相応しい力作ですよ。
火薬バカ一代 2010年1月3日(日)19時35分

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