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AUTOHATE / SACRIFICIAL
デンマークのバンド。復活後の2nd、2002年発売。
全9曲、34分半。
かなりのハイテンションな、いわゆるデスラッシュ(かっこ悪い言葉だが)サウンドをぶちかましている。
ヘヴィさが感じられないのが少し弱点だが、無機質にザッ、ザッ、ザッ、と刻まれるギターリフに自然と縦揺れを起こしてしまいそうなくらい、勢いは充実。
全曲そんなリフで構成され、スラッシュにはそんなものいらねぇとばかりにギターソロは一切なし。
それぞれのリフ自体に特に印象的なものはないが、とても気持ちよい。
多少のスピードチェンジはあるものの、小細工なしのストレートなスラッシュ・メタル。
ハイトーンのぶっち切れデスヴォイスのヴォーカルに若干モダン・ヘヴィネスっぽいところもあるが、あくまでもスラッシュで攻めているところが好印象。
①②⑥⑧は典型的な高速スラッシュ。ミドルテンポの曲とのバランスが非常によい。⑤はスピードチェンジを自在に操った見事な構成で個人的にはイチオシの名曲。⑦⑨はリフワークだけで実にドラマティックに仕上げている。
日本盤はなくて手に入れにくそうだが、傑作といっていい。メロデス(ラッシュ)を聞くくらいならこういった本気のスラッシュを聞いてほしい。
そんな生ぬるくないぜ。
前作よりも曲展開がスムーズになった印象。また、曲のバラエティも豊富になったかも。
ドラムサウンドがいまいちだが、気にするほどではない。
良くも悪くもリフ満載のアルバム。