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RETURN TO EVERMORE / TEN
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哀愁溢れるドラマティックな曲あり、GARY MOOREを彷彿とさせるケルティックな曲あり、近作に顕著な煌びやかなキーボードが目立つポップな曲あり、都会的な雰囲気を漂わせるお洒落なバラードありと、一聴した段階では散漫な印象を受けたが、実はTENの音楽の集大成的なアルバムとも聴きとれた。
随所でキラリと光るアルペジオやコード進行は新ギタリスト加入の影響か?テクニカルなアプローチが得意そうなだけに、何故こんなにギターの音量が小さく、しかも音がこもっているのか不思議というか残念。次作ではもっと前面に出してほしい。
本作もこれまでTENを見守ってきたファンにとっては楽しめる内容だと思うが、アルバム単位ではとても初期の名作に匹敵する出来とは言い難い。個人的には③〜⑤、⑦をつまむ程度に終わりそうな気がする。
HM/HRがどこか混沌としていた90年代、往年のハードロックの美学をもって鮮烈にデビューし、多くの支持を得たTEN。同じ路線で7作も出せばそりゃあ新鮮味も薄れるのは当然。しかし、ハードロックの枠の中でいろんなタイプの曲にちょこちょこ手を出すのもいいが、できれば次作では是非統一された作風のアルバムを作ってほしいものだ。
もし今、TENが暗中模索の状態であるのであれば、自身の未来を見つめ直して方向性をハッキリと決め、もう一歩進んで殻を突き破れば必然と素晴らしいアルバム、素晴らしい超名曲を生み出せるような気がしてならない。現状に満足していないことを祈る!
マダム理不尽 2004年6月27日(日)22時56分

このバンドを生かすも殺すも、結局はゲイリーの書く曲次第なのだが、弱いなぁ〜。
聴き終わって又聴こうという気にならないのだから、コレはもう致命的だ。
1曲目が大作で、「あぁ〜、相変わらず曲長いな」と思わせるのもマイナスだし、引っ込んだ音質もまたマイナスだ。
このまま尻すぼみに終わってもらいたくないので、きつく書きました。頼むぜ、ゲイリー!
オカケン 2005年5月1日(日)11時16分

そんなにダメですかね??
私は大満足でした。
あまりの世間での評判の悪さに買い控えてましたが、中古で安く手に入ったので聴いてみたら、全然良いじゃありませんか。
確かにヴィニー・バーンズの脱退は衝撃的な痛手ですが、新ギタリストのクリス・フランシスも個性はないですが決して悪くはないです。
というより、そもそもゲイリーの書くメロディはどうも私の琴線を刺激するようで、今回も名曲のオンパレードです(パクリとかいう議論は抜きにして)。
ともかく、TENが好きなら、世間の評判に流されず買いましょう。
ふく 2005年8月5日(金)0時17分

駄作ではないが、過去の作品と比較するとどうもね…。
音楽的に方向性がブレている訳ではなく、まさにTENらしいアルバムだが、曲が普通かなーってレベル。
感動的なバラードもあるし、ポップな曲もあるし、ドラマティックな曲もある。
どれも良い曲なんだけど、過去の名曲に較べるとどうも霞んでしまう。
TEN好きな人にはそこそこ楽しめるが、初めて聴く人にこのアルバムを薦めることはないかなー。
でも新しいギタリストはなかなかいいと思う。
メイフラワー 2007年8月29日(水)8時16分

ヴィニ—在籍時はもちろんだけどこのアルバムもかなり好き。
全体的にソフトな印象で少しモダンな要素もあって、⑫なんかは実験的で気に入った。
個人的にはクリスのリフの方がハマる。ソロは微妙だけど(というか音が小さい)。
keyも良い仕事をしている。
後半の⑧以降は割とストレートなロックなんで特に気に入っている。
分割で 2009年5月30日(土)9時18分

TENの7thアルバム。看板ギタリストのヴィニー・バーンズが脱退、代わりにクリス・フランシスという若手ギタリストを起用しています。
そのクリスのプレイはセンスは悪くないと思うけど、ソツがないがアクもないといった印象です。やはりヴィニーの不在が痛いことは確かです。
しかし、あくまでもこのバンドの中心を担っているのは、ゲイリー・ヒューズ。今作の楽曲はいつも以上に粒揃いで、良曲を並べてくれています。
そして、ヴォーカルの表現力も大幅に増してると思います。このアルバムにおけるゲイリー・ヒューズの歌唱は素晴らしいです。
また、前作から参加のポール・ホドソンのプレイするキーボードが果たす役割も見逃せず、既にTENサウンドにすっかり馴染んでいます。

方向性はいつも通りのメロディアスロックであり、マンネリになりそうでなっていなく、ダレそうで決してダレを感じさせない。
これは予想以上に、かなり良いアルバムだと思いますよ。聴いていて非常に気持ちがいいです。
ムッチー 2010年9月3日(金)5時2分

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