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PURITANICAL EUPHORIC MISANTHROPIA / DIMMU BORGIR
ブラックメタルバンドです。前作までと比べてサウンドプロダクションが格段によくなり、特にドラムがえらいことになってます。かの有名?な極悪グラインドデスバンド、Cryptopsyに勝るとも劣らないブラストをかましています。このレベルのブラストを聴いたことのない人は全身鳥肌たつことまちがいなしでしょう(笑)。さらに荘厳でブルータルなリフ、シンフォニックなキーボード、複雑な曲展開などブラックメタル界でも屈指のサウンドクオリティです。また、今作ノーマルヴォイスもところどころ取り入れられ、深みが増しています。未聴の人はぜひ聞いてみてください。
私はこのアルバムの前作からのファンです。まず言うと、サウンドプロダクションが極めてよくなったということですね。特に前作はリズムギターが何を弾いているのかさっぱり解らなかったのですが本作は明快です。思ったよりも難易度は低かったような・・・というか脱退したアスタヌでしたっけ?彼のプレイ(ソロとか)がテクニカルすぎたせいかな?ヴォーテクスの歌唱力の高さには圧倒されました。イタリアの某ハイトーンヴォーカルに負けないくらいのキーですよ。そして何と言ってもドラム:ニコラス様、凄過ぎです!ブラスト!ブラスト!鬼です(笑)。何故彼がC.O.Fをクビになったのかが不思議なほど。だって今のC.O.Fのドラマーテクニック低いっすよ。ただ思うのは、キーボードパート。何かワンパターンな感じが・・・。でも本作は、本来のノルウエー産ブルータルブラックメタルという視点から見ればかなりの出来ですよ。
彼らの音源はこれ一枚しか持っていないので、彼らが過去にどんな曲をやっていたのかはよく分からないのだが、このCDはかなりの名盤クラスの出来だと思う。ブラックメタルにしてはかなり大掛かりなオーケストラ演奏人約15人により録音されたキーボードパート、ニックー・バーカーによる激しすぎるドラミング、荘厳かつ邪悪時折叙情的になるメロディ、どれをとっても「流石ベテラン」といった感じだ。ただ、ちょっとだらけてしまうような曲展開も無くはなかったので、Cradle of Filthみたいなほぼ完璧な曲構成をするバンドと比較するとどうしても飽きが早くきてしまうというのは否定できない。まぁそこらへんに転がっているブラックメタルバンドとは比べ物にならないくらい高品質なのは確かである。
ブラックメタルバンドの、危険な美しさに完全に魅せられてしまった。
シンフォニックで荘厳な楽曲群は、ツボにはまるとこの上ない魅力作となっている。
確かにまとまりに欠けたり、だらけたりする部分もあるが、他に得がたいものも持ち合わせている。
極悪人ふうのメンバーの写真とは裏腹な、オープニングの美しいシンフォインスト。
ヴォーカルも受入れ易い。キーボードは私もワンパターンに思う。
う、美しい・・・・
シンフォブラックの帝王の2001年に発表された名盤。
激烈なブラックメタルと、華麗なシンフォニックアレンジが見事に融合し、禍々しい世界を作り上げている。
メロディも魅力的で、それをしっかり練りこまれた楽曲に織り込んで、飽きの来ない工夫がされている。
音質の向上もうれしい。
コアなブラックメタルマニアは、こうして彼らがメジャーになっていくのを良しとしない人もいるかもしれない。
しかし、このアルバムには、アンダーグラウンドから脱却するだけの価値がある。
いいものが認められるのは必然なのだから。
美しいオープニングから超ど級暴虐リフへと繋ぐ展開はわかっていてもやられてしまう。
CLDELE OF FILTHより聴きやすい。一般のHMファンにも十分お勧めできる。
このアルバムを超えるものを作ることはたやすいことではない。
2003年作を初めて聴き、今作で2度目の体験だが、
こっちの方が曲が粒ぞろいでフックもあり、
メインvoの歌い方も最新作のように極低音のみではなくバラエティ豊か。
最新作の2曲目のような凄い曲は無いが、全体を通して聞くなら
コッチが良い。
生粋のヤバめブラックメタルとはチョイとテイストが異なると思う。
禁忌に触れたような感触がなく、安心して聴けるトコロはコレはコレで良し。
シンフォニックブラックの多くに感じるシンセの大味さは、残念ながらこの作にも感じる。
まだまだ惜しいと思わせる要素がたくさんあるな。頑張れ。
このアルバムの2曲目をライブで叩きました。足辛かった・・・。
邪悪さよりも芸術性が目立つと思った作品。
まず最初に思ったのがドラマーのニコラスのドラミングの凄さ。
クレイドルの時より遙かに凄くなってます。
音質も私が聴いてきたブラックメタル系のアルバム中でもトップクラスに良く、その凄まじいドラミングを気持ちよく堪能できます。ブラストもタム回しもめちゃ速くて正確です。
ドラミングだけでなく、メロディーの美しさも聴きどころです。特にスローパートにおけるその叙情さは本当に感動ものです。
ヴォーカルはメインヴォーカルのSHAGRATHのがなりデスヴォイスももちろんカッコイイのですが、ベースのVORTEXのハイトーンクリーンヴォイスもイイ感じです。あまりにもクリーンなため、真性ブラックが好きな方には不満に感じる方もいるかもしれませんが、個人的には好きです。
ブラックメタル初心者や、一般のメタルファンの方にも受け入れられそうな作品です。
ブラックメタル初心者でも聞きやすいアルバム。
ドラムが凄まじい・・・
D.Bはよく叩かれてるので「そんなに悪いのか?」と思って
「Death〜」とこの作品を聴いてみたら普通にいいな、と思いました。
ブラック未経験の友達(SLIPKNOT辺りは平気)に聴かせると、思いの外好印象でした。
ブラックメタルというジャンルには不適切な表現かも知れませんが
すごくキャッチーなバンドだと感じました。
一曲目のインストからグイグイひきつけられます。
フレドリックノードストロム渾身の仕事が光る!!
まず音がクリア。場面場面における各楽器の音量レベルが絶妙。
ギター、ドラム、キーボードの音質が彼らの作品中では過去最高。
個々の高い技量が隅々まで堪能できる仕上がりになってますねぇ。
自分的には個々の楽曲の魅力がもう少しレヴェルアップしてくれるともっと嬉しいけど。。。
それを差し引いてもこのクリアでダイナミックな音像は彼らを一次元上に押し上げたなぁ♪
2001年発表の5th。邦題『魔界大憲章』
クラシカルかつドラマチックなインストロメンタルと怒涛の音圧の演奏と絶叫が見事に融合し、完成度の高いブラックメタルアルバムに仕上がってます。
ニコラス・バーガーの鋭くて速いブラストビートや、クリーンヴォイス、デス声、リフ全てが高音質かつ高品質なのはさすが売れてるだけある。
前半のドラマチックさ、後半の大暴走からまたドラマチックに占める構成がまた気に入りました。
全体の流れではこのアルバムが1番だと思う。
87点。
4thに比べ素晴らしく音がよくなっている。
ドラム等の中低音の音圧が凄まじいです。
keyの奏でる幻想的な雰囲気と他のパートの暴力性のバランスが◎
時折垣間見えるダンサブルな乗りがアクセントになり◎
カッコいいですよ!!
私はクレイドルのDAMNATION AND A DAY(リフが最高!!)が好きなんですけど…
最近、こっちの方がメリハリがあるので聴きやすいと感じてきています。
キャッチーさとブルータリティが見事に融合し高次元な音楽を聴かせてくれる。
しかしこのドラムは凄まじい。
そしてこのアルバムが音楽のヒットチャートの上位に入る国も凄い。
2001年発表の5thアルバム。ギタリストの片割れがOLD MAN'S CHILDのGalderに、ベーシストが前作でゲスト・ボーカルとして参加していたVortexに、ドラマーが元CLADLE OF FILTHのNicholasに代わっている。
さらに本物の弦楽団の参加、Fredrik Nordstromプロデュースと、完全な一線級サウンドへと進化している。
ドラマーの交代によるブルータリティの激烈化と生の弦楽団による過剰な優雅さは言うまでもなく、展開の緩急も比較的幅多様になり、ベースラインも前面化、クリーン・ボーカルやボーカルエフェクトによるアクセントも頻繁である。
だが・・・これでもまだ楽曲ごとの個性やドラマ・パターンに乏しく思える。
暴力的で壮麗な渦に身を委ねる感覚は素晴らしいのだが、②5分③8分弱④7分⑤6分と連発される大作を曲毎に聞き分けたいか、と自分に問うてみると、素直に頷けなかったり。
・・・というか、このバンドはもしやリフから曲を作ってないのではないかと思えるほど、印象的なリフが少ない。ドラマもシンフォニーもブルータリティーも恐ろしく過剰で目立つのに、ここまでギターが重要でないバンドも珍しい気もする。
次作は知りませんけど・・・ANOREXIA NERVOSAなんかは、よく聴くとかなり複雑で凝ったリフ展開をしてるわけですから、是非ギタリストに頑張って頂きたいですね(というか頑張らないとヤバイと思います。オーケストレーションのレベルでは絶対に勝てません)。
⑩「SYMPOZIUM」の序盤にはメロディ、フック共にシンフォニック・メロディック・ブラックの真髄を感じました。
リフカッコいい 特に最初の曲
2001年発表の5th。
DIMMUは何故か今まで聴かなかったんですが、この作品で初めて聴きました。
まず、今まで聴いたメタル音楽の中でもトップクラスに音質が良いです。
いかにもメタル的な硬質さで、ドラムの音の抜けが良くブラストの迫力は一級品。
音の大きさも適正より少し大きいくらいで、エクストリームメタルとして申し分無し。
この作品のプロデューサーはかなり有名らしいですが、彼の起用は大正解といえるでしょう。
曲の方は、噂通りのシンフォニックで劇的なブラックメタル。
生オーケストラを使用したらしい華美な音作りがかなり素晴らしい。デスヴォイスも擦れた声で
なかなかに邪悪で悪くないです…が、オーケストラやキーボード、クリーンヴォーカルといった
要素が入っていない、もしくは前に出ていないパートは正直いまいちで、聴いててしんどい…
そのせいで、ドラマティックな展開が冗長になっている所があるのがちょっと不満。
また個人的にですが、VortexことSimenがベース担当なのも勿体無い。
あれだけ歌えるし、デス声もこなせるんだから彼をもっと前に出してあげれば良いのに…。
私としては、全編「SYMPOZIUM」のイントロレベルのシンフォニックさにして欲しかったです。
こういうジャンルはやりすぎてなんぼだと思うので。
自分にとって3枚目のアルバム。
ほかの2枚に比べると、ドラムの音が目立つ感じがします。
ブックレットのシャグラット、ヤバすぎます。
あと、初回限定版に入っている「Burn In Hell」のカヴァーがすごく好き!
このバンドのアルバムは3rd、4th、この5th、6th、10作目を持っているが、この作品だけは気に入った。他の四つはどうも個人的にはあまり良いとは感じなかったが、この作品に関しては納得のいく内容であった。確かにブラストはかなり速く、疾走する曲が多いのは自分好みであり、シンフォニックながらもブルータルである。
クレイドル〜のニコラスが加入した事で聴いてみました。凄まじいドラミングで、予想通り
の迫力あるシンフォニックブラックです。普通のブラックに比べ邪悪感はありませんが、
メロディーが素晴らしく、クレイドル〜のライバル的バンドであります。しかしニコラスの
ツーバスとブラストは、驚異的なテクニックですね。ヘルハマーより凄いのではないかと
思ってしまいます。ギターに関しては、あまり目立ってないですね。キーボードとドラムが
やたら、強調されているバンドだと思います。次作も素晴らしいので、お勧めです。
正直、大仰なオーケストラとの整合性や聴きやすさで言ったら、次の『Death Cult Armageddon』より良いのではと思いました。ついでに言えば、ヴォーテックスのクリーンボイス活用もこっちの方が上手いかもしれない。ここぞという時に宇宙的な世界観をもたらしてくれますから。
この作品の「暗黒」はブラック特有のそれというより、宇宙空間の暗黒のようにおもえます。
次回作では「Progenies…」が突出し過ぎていると言われるDimmuですが、今回は逆にバランスがいい分「これ!」というキラーチューンがないのが難点。大仰シンフォニックという点では今作と次作とで一つの高みに達しているDimmu Borgirですが、まだまだ「最高傑作」を生み出せる底力はあるはず……と期待したいです。