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BREAKING THE CHAINS / DOKKEN
アルバムタイトルチューンの記念すべきジョージ剃刀カッティングリフがかっこいいメロディアスな『Breaking The Chains』。
これで虜になった若者は数え切れないのでは。(笑)最初はルドルフ似のギターリストと思いきや
抜群のギターリフ・ギターソロは圧巻。ソロまでもが剃刀速弾きである(笑)
名曲『Paris Is Burning』も素晴らしい。
83年発表の1stアルバム。
頭では良いと分かっていても、何故かハマれないバンドというのは誰にでも一つくらいあると思います。わたしにとってはその代表格がこのDOKKENなのです。一体何が原因なのやら・・・。
しかしアルバムは大体持ってます。どれも200円300円と激安だったので(汗)
そんな中最も聴いたが、明らかに一番安っぽい本作でございます。余計な装飾がなく、そんな素朴なところが気に入ったのかなぁ。
うん、悪くないよコレ。
あまり聴くアルバムではないですが、派手さはないものの
じっくり聴くと曲の骨格がしっかりしてることが
よく分かるアルバムだと思います。
マイナーキーの曲の多さから、
次作である「TOOTH AND NAIL」 よりもむしろ
「UNDER LOCK AND KEY 」に近い作風な気がします。
もちろんあそこまでの完成度は望むべくもないですけど。
このバンドの曲作りの巧さやアレンジ能力の高さ、
絶妙なフックの入れかた等々、後々爆発するポテンシャルの高さは
この当時からはっきりと垣間見れることが出来ます。
それにしてもジョージのギター、この作品から次作までの間にいったい
どんな化学変化が彼の内部で起きたんでしょうね・・。
このアルバムでは何かの制約を課せられていたか、
スタジオでの録音に慣れてなかったんかなぁ・・。
と思わされるようなあまり特徴の見られないプレーをしてます。
「PARIS IS BURNING」「LIVE TO ROCK (ROCK TO LIVE)」
を除いては才能の開花前といった感じです。
結構ソフトな曲が多く、淡々としたアルバム。タイトルトラックは、当時のLAメタルバンドの典型的な6弦開放 ニュートラルコードのシンプルなリフながら、マイナースケールの物悲しい感じで、RATTやMOTLEY CRUEとはちょっと違う雰囲気をかもし出してる。そのあと、ソフトな曲が3曲続くが、ちょっとアップテンプで明るめのメロディーのI CAN'T SEE YOUでも、なぜか暗く聞こえる。DON DOKKENの声のせい? YOUNG GIRLSは、まさに典型的なLAメタルのリフで、MOTLEY CRUEのLOOKS THAT KILLや、RATTのTELL THE WORLDと同じに聞こえる。でも、この物悲しい感じはRATTやMOTLEYには無い。そして、ハイライトはラストのPARIS IS BURNING。このマイナースケールの多さが、アメリカでブレークしきれなかった原因かも。アルバムとしての完成度は、その後の3枚のほうが断然上だけど、音もちょっと薄っぺらいけど、魅力的なアルバムではある。
LAメタルの遅咲きバンド、ドッケンのデビュー作。
荒削りながらパワフルでソリッドな演奏を聴かせてくれます。
LAメタルムーブメントの波の中で雨後のタケノコの如く登場したバンドの中でも異彩を放っていた彼らの記念すべき1stを紹介します。ドイツ人Vo.ドン・ドッケンのソフトな歌唱を活かしたメロディアスなHM/HRサウンドに新時代のギターヒーロー的な雰囲気が漂うジョージ・リンチの切れ味鋭いギターが時にはヘヴィでポップでメロディアスなサウンドと絶妙に絡み合い実に聴き易いサウンドでしたね。ドンのソフトな部分が好きな方なら楽しめるかと思います。
決して悪い作品ではないがまだ発展途上という感じ。ドンのVOはとても透明感がある。