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MORNINGRISE / OPETH
スウェーデンの孤高の詩人、2ndにしてこの作品はありえない。
5曲で66分、全曲10分以上ありますがどんどん聴き入ってしまいます。
これほど「変幻自在」という言葉が似合うバンドは他にありません。
ベース、ギター、ドラム全てがハイレベルで、暗い世界を表現していますね。
美しく、哀しい旋律が押し寄せてきます。
2ndアルバム。
このアルバムを聴けば最近の彼らがいかに成長したかがよく分かります。
彼らは基本的には初期の頃から現在に至るまで同じ方向性の作風を追求しているのですがこの頃の彼らはまだ長尺の曲を最後まで飽きずに聴かせるには構成の練り込みが甘く感じられます。
演奏力は非常に高いし曲を構成するパーツも一つひとつは非常によく出来ていると思うのですが・・・。
それでもこのバンド独特の静寂な雰囲気は充分に醸し出されていてこれが好きなファンには聴く値打ちのある作品だと思います。
夢想家・I 2004年11月22日(月)23時53分
バンドの方向性としてはもうすでに固まっていて素敵なOPETHワールドが繰り広げられてます。
しかし後の作品に比べると曲の作りも甘く、メロディも分かりやすくまるでメロデスのような雰囲気も感じられます。
何よりまだミカエルのヴォーカルが未熟です、特にデス声が。
しかし静寂なパートが後の作よりも緊迫感が感じられ、とても良いんです。
これも彼らの軌跡ということで、ファンなら聴く価値ありです。
私はこのアルバムジャケットがホンマ大好きでして。ゴシック的でもありブラック的でもある静謐な一枚のモノクロ写真・・・絵画にはない霊力を感じます!!異論は聞かん!!
音楽的にも確かな成長が聴いて取れて、存在そのものが大好きな96年発表の2ndアルバム。66分全5曲!!バンドロゴもキマってる!!前作に引き続き監視役にDan Swano、当然スタジオはUnisound。
前作にあったアンビエントパートやピアノインストがなくなり、前作よりも統一感が出て引き締まった印象。音質は繊細さを伴って落ち着いており、アレンジ力は確実な進歩を見せて唐突さはほとんどない。相変わらずの大作指向は10分未満の曲がないどころか20分の曲を生み出しており、さすがに「冗長じゃない」と胸を張って言えないが、プログレに耐えられる人なら特に問題はない。
焦点が絞られた楽曲群によって徹底される、寂寞と狂気が戯れる妖美な影の世界。3rd以降のヘヴィさとは無縁の、清水の如き哀愁が流れ続ける完成されたメロディック・トワイライト・メタル・・・どうしてこの方向性でもう1作くらい作ってくれなかったんだ!!ちくしょう!!
2nd。
まだ未熟な頃の作品だが好盤。
OPETHの作品はそれぞれに特有の空気が存在する。
中でも特に特徴的なのがStill Lifeと、このMorningrise。
両者に共通するのがゴシック的閉塞感であることは聴けばわかると思います。
聴けば聴く程苦しく、儚く、つい昔の事を思いふけてしまうような。
Nectar、そしてTo Bid You Farewell。
この空気、あなたにも感じて欲しい。
これこそがゴシックの苦しみであると。