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ZOMBIE ATTACK / TANKARD
荒削りな感じ、だがそれがいい!
86年発表の1stアルバム。
とにかく若さ溢れる元気な姿勢のみで突っ走っている。
荒々しいボーカルや下手糞なギターといい、素晴らしいくらい熱い。
1stですが、突撃スラッシュサウンドという基本的な部分は、本作から全く変わっていない。
1stにありがちな荒削りさと若さ溢れるサウンドが楽しめます。
ただし、似たり寄ったりな曲調の曲が多い(特に後半)ので、人によってはすぐに飽きると思います。
1週間に1回くらいの割合で聴くのがベストでしょうね。
ドイツはフランクフルト出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド、'86年発表の1stアルバム。
ドイツ産スラッシャーと言えば、スラッシュ三羽鴉を筆頭にダークなイメージが強いが、こいつらは例外。
何しろバンド名からして「ビールジョッキ(蓋付き)」というだけあって、そのサウンドは陽気で健康的。
小細工なしでひたすらストレートに押しまくる疾走感抜群の楽曲の数々は、サビメロもシンプルな単語を
連呼するだけと、覚え易く単純にまとめられていて(キャッチーってのとはちょっと違うんだけど)、
ライブでの大盛り上がりが容易に想像できる仕上がり。「EXODUSのノリに近い」と言ってた方が居たが、
個人的にもそう思う。アレから湿り気を取っ払って、もっとパンキッシュにした感じ?
尤も、陽性ではあっても能天気ではない、というのが本作の良い所で、例えば②や④のGソロなんかには
かなりの練り込みが伺えるし、何よりこのバンドは演奏がメチャウマ。歯切れの良い演奏によって
もたらされる緊張感と爽快感がアルバム本編にビシッと一本筋を通しているので、個人的に
それほど好みの音楽性というわけでもないのに、本作に関しては繰り返し聴き込んでも飽きるという事がない。
「ドイツの酒飲み軍団」とのイメージに惑わされて聴かずにいると、大きな損をする良質のスラッシュ・メタル・アルバム。
猪突猛進なサウンドながら、演奏は非常に安定している(多少ギターソロがヤケクソなところはあるけど)。
特に、オリヴァー・ワーナーのドラミングのタイトさはピカイチだと思う。
現在は2nd「CHEMICAL INVASION」とのカップリングで出ているのでお得。
P.S. 火薬バカ一代さん
個人的には大好きなのに日陰な印象のTANKARDに、わざわざ詳しい解説をしてくださって、どうもありがとうございました。