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SIGN OF THE TIMES / KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH
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98年発表。
のっけからネオクラの香りがプンプン漂ってきて、愛好家にはたまらない。
この人が影響を受けたであろうと思われるアーティストも、私は大ファンなのですぐにピンときてしまった。
まあ、すぐに分かっちゃうのが普通だとは思いますけど(笑)。
俗にフォロワーと呼ばれるアーティスト連と異なり、ケリーは自らの音楽観を確立していると思いたいのだが・・・。
今作ではまだ影響下から完全に脱却を果たしてはいないようだ。
まあ、好きなんで個人的には全然構わない(むしろこの路線でお願いしたい)んですけどね(笑)。
特筆すべきは、全パートを独りでこなすケリーのヴォーカル。
この人の本職はギターだと思うので、あえて言わせていただきますが、ギタリストで歌がこれだけ上手いのは凄い!
と言っても、ハイトーンが超絶であるとかではなく、中高音が魅力的なヴォーカルです。
I'll Never Say Goodbye、Blind Faith、Cry For Youが好きです。

ネオクラ好き、特にYMの初期作品が好きだという方には、ぜひ一度聴いてみてもらいたい。
粗茶ですが 2004年10月3日(日)19時24分

日本人なのにカタカタの名前にしたのはご愛嬌
僕は彼が借用フレーズが多いと揶揄されようがフレーズの組み立て方が上手く
一曲の完成度の高さは素晴らしいものがあり
個人的にはやりすぎ感満載で突っ込みたくもなるが
力技で押し切るわけではない繊細さがあり聴いていて嫌味に感じない
ドラムが打ち込みでそれ以外のパートは一人で担当すると言う
オタクぶりも相当なもの
インギーのパクリといって切り捨てるのは簡単だが
表現力のあるギタープレイは一聴の価値はあるかと思う
ホントに組み立て方が上手いから
パクリも許せる気になるから凄いよなぁ
メロディアスな様式美から大陸的なノリの曲までバラエティに
富んだ内容楽曲が僕にとっては
青春時代にお好みの曲を選りすぐりテープに録音した時の
選曲に酷似しているのもこのアルバムを気に入っている理由の一つですね

失恋船長 2008年11月24日(月)21時39分

アメリカのMIでギターを学び、B、Ds、Keyまでこなすマルチ・プレイヤー、ケリー・サイモン(またの名を島津和博)による、
一人ネオ・クラシカルHMプロジェクトことKELLY SIMONZ'S BLIND FAITHが'98年にリリースした、自主制作の1stアルバム。
余りにイングヴェイそっくりな作風や、ところどころで顔を覗かせる借り物チックなフレーズには流石に苦笑を隠せないが、
テクニックのみならず、確かな表現力をも身につけたケリーの精度の高いGプレイと、美旋律に彩られた、クラシカル且つ
ドラマティックな収録曲の数々を聴いていると、段々「まぁどうでもいいか、んな事は」と思えてくるのも事実。
何よりアメリカで揉まれただけあって、邦楽的な匂いを殆ど感じさせない、この人のバタ臭い作曲センスは貴重だ。
取り分け、単なるイングヴェイ・フォロワーには決して真似できない、繊細に爪弾かれるアコギの情感豊かな音色に
涙する④、中間部のバロック音楽風味のアレンジにハッとさせられる⑤、ゲイリー・ムーアばりに泣きまくる⑦、
バッハルベルの“カノン"を引用した叙情バラード⑨といった、ケリー・サイモンというミュージシャンならではの
個性がしっかりと発揮されたミドル/スロー・ナンバーは魅力的だし(勿論、お約束の疾走曲①⑥⑨も○)、
また、ケリー本人が担当するVoが、ネオ・クラシカル系にありがちな「線の細い頼りないハイトーン」とは一線を画す、
中音域をメインにブルージーに歌い上げるタイプというのも、他のフォロワー達との差別化に一役買っているんじゃないかな、と。
斬新だが退屈な音楽よりも、質の高い二番煎じ(と書くとかなり失礼だが)を聴きたいというリスナーにお薦めの1枚。
火薬バカ一代 2008年12月20日(土)11時42分

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