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SARDNIC WRATH / DARKTHRONE
10th。
何枚目だろうが一本筋の通った本気ブラックメタル。しかし邪気や荒々しさは基本的には何も変わっていないが曲の感じは名盤三部作以降のそれ。長〜いイントロ①(こんなの苦手)の後の②を聴いた時には「復活」の文字が頭をよぎったのであるが、やはりその後に続く楽曲はミドル中心で、退屈だった7thや8thの再来を思い起こした。
裏ジャケによれば、「bathoryのクォーソンに捧げる」作品らしく、前作や前々作よりははるかに聴き応えはあるものの、やはりあの三部作の気迫には敵わないってとこでしょうか。
しかし、リフや曲調が変わっても、この狂気溢れるVo.は相変わらず。
「ブラックメタルが聴いてみたい!」って人にはもちろん彼らをオススメするが、まずあの三部作を聴き、次にコレを聴くのが妥当かと。
はぁ…もう10枚目なんですね、このバンド…(笑)
MAYHEMなんてまだフルレンスは3枚しか出していないというのに…
私はこのアーティストのアルバムは今の所「Transilnanian Hunger」しか持っていないので
それと比べる事しか出来ませんが、以下感想です。
まず音質なんですが、良い意味で変わっていませんね(笑)
ギターの音がちょっと厚くなって、紙ヤスリから普通のヤスリになったかなぁ…位の違いはありますが、
ノイズをたっぷり含んだ、でも聴いていると妙に心地良くなるという基本的な部分は何も変わっていませんでした。
そしてヴォーカルなんですが…より感情が込められていて、MAYHEMのあの故Deadを
思い起こさせるテンションの高いがなりを聴かせてくれます。ちなみに、このバンドで
Voを務めるNocturno CultはManiac(MAYHEM)の敬愛するヴォーカリストという事で、この狂性も納得です。
リフは…インタヴューの「ブラックのリフとロックのヘヴィーなリフを融合させた」という
コメントの通り、ややノリが良くなった印象を受けました。
ただ「Transilvanian hunger」のような荘厳リフが余り聴かれなくなったのは残念ですが…
そしてドラムなんですが…Fenrizに何が!?と思った程テンションが高めです。
「Transilvanian…」ではリズムが淡々としていた感じを受けたのですが、
今作ではもう曲によっては躍動感すら感じます。
私的には、このアルバムは落ち込んでいる時なんかに最適だと思います。
心地良い暗闇に包まれるような音楽を聴きながら微睡むなんて、
気分が沈んだ時の無為な時間の過ごし方としては最高だと思うんですが…私だけかも(笑)