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HARD AS IRON / HEIMDALL
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B!誌で3rd「THE ALMIGHTY」のレビューを読んで以来ずっと気になっていたイタリアン・エピック・メタル・バンドの4th。
何故気になっていたかと言うと、「ヴォーカルの声質からFALCONERに近い印象も」とそのレビューにはあった。当時、FALCONERのヴォーカリストは今と違いマティアス・ブラッドという本職はミュージカル俳優の人だ。その人のマイルドな低〜中音域で歌う声が大好きな俺はこのレビューに惹かれずにはいられなかったわけです。

で、聴いてみると、おぉ、なかなか似てる!マティアス・ブラッドがテノール歌手っぽく歌ってるようなオペラティックな歌唱は上手さも十分で大満足!!②MIDNIGHTでは多少ロイ・カーンっぽくもある。まだパワフルさに欠ける感もあるけど、この路線で実力を伸ばしていって欲しい。(たまに音程が怪しいときもあるんだけど…。上手い人だと思うんだけどなぁ。ブルース・ディッキンソンみたいにわざとなのかな…?)

先ほど"エピック・メタル"と書いたけど、ライナーにあるように「ヘヴィなギター・リフに重点を置いた」せいなのか、RHAPSODYのように大袈裟なまでのシンフォニックさはなく、クワイアと軽くキーボードが入る程度。
それともLABYRINTHの「LABYRINTH」をショボくしたようなプロダクションのせいか?良く言えば"生々しい"んだけど、どうもこの音楽性には合ってない。こういう"狙い"だったのかも知れないけどお世辞にもレベルが高いプロダクションとは言えない。(B!誌の本作のレビューで音質について触れられていたので覚悟はしていたので俺はすぐにはあんまり気にならなかったけど、後々考えるとよろしいサウンドではないですね/笑)

曲はまずまず。
俺はヴォーカルの声が良ければある程度楽しめてしまうので『まずまず』のレベルでも『なかなか』の満足感を得られた。
ただ、サビメロはもうちょっと頑張ってくれよ、と。特に疾走曲ではメロディが若干単調と言うか似たようなイメージもあるかも知れない。聴きながらだと格好良いけど、聴き終わってからあまり頭にメロディが残ってなかったりする。
日本盤ボーナス⑩FOLLOW PLANETは疾走曲でなかなか良い曲なのでどうぜ買うなら日本盤をお薦めします。

このバンド、リード・ギタリストの実力がかなりのもので、NOCTURNAL RITESのニルス・ノーベリ(特に2ndや3rdの頃)ばりにテクニカル且つ構築美のあるソロを披露している。ド派手なスウィープやタッピングなどを駆使して聴かせどころをしっかり作ってくれる。こりゃ発見!!な人材です。

何かと注文なども言ったけど、俺は気に入りました!特に前評判通りに良い声を持ったヴォーカリストと腕の立つギタリストはかなり良い存在ですね!
メロディだって磨けばもっと光るだろうし、そこにこのヴォーカリストとギタリストがいるんだから、次はもっと良い音質で聴きたい!
次も期待してます!!(その前に3rdも聴かなきゃな!)
メタラァ 2004年10月21日(木)18時36分

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