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THE UNDERWORLD / EVILDEAD
1991年作。
1stに比べ、重厚なサウンドになったのだが、全体的にギターの音が小さめなのが少し不満。
前作でみせたカオスティックかつ不思議なオリジナリティは薄れたが、フォアンのリード・ギターのセンスは相変わらず光っている。
全体的に、パワフルなスラッシュ・チューンを聴かせてくれる。
前作とほぼ同じ内容なので、安心して聴けるが、進歩がないとも言える。
それでも完成度は高いし、やっぱりカッコ良いと思わされるような部分もある。
やっぱり、EVILDEADの音が気に入ったのなら聴くべきでしょう。
それにしても、どれから聴いてもハズレがないってバンドも珍しい。
1991年発表の2nd。
前作と比べると多少スピードが抑え目になり、サウンドがよりへヴィになっている(ジャケットの気味悪さは相変わらずだが)。
「スピード」よりも「リフ」を重点に置き、重苦しいサウンドの中で小気味良く疾走するサウンドは、
雰囲気的にも同年発表のDARK ANGELの「TIME DOES NOT HEAL」を彷彿とさせる。
AGENT STEELのフォアン・ガルシア(G)と、ABATTOIRのメル・サンチェス(B)が中心となって、
LAで結成された5人組スラッシャー、'91年発表の2ndアルバム。
爽快に飛ばしまくっていたデビュー作『ANNIHILATION OF CIVILIZATION』に比べ、ググッと重心を低く落として、
スピードよりもヘヴィネス演出に主眼を置いた作風は如何にも90年代の作品ぽいが、別にスピード・チューンが
なくなったわけでも、シアトル勢やグランジ・サウンドから悪影響を受けていたりするわけではないので安心されたし。
強いて例えるなら、SACRED REICHの1stから2ndへかけての変化に近い感じ?
重厚さを倍増させ、ジャキジャキと刻まれるクランチーなリフや、重々しく疾走するリズム、
そして歯切れの良い硬派なVoが隙間なく攻め立ててくる楽曲は、とにかく圧倒的迫力を誇り、
中でも、DARK ANGELのジーン・ホグラン(Ds)がゲスト参加している④は、個人的にイチオシのスラッシュ・ナンバー。
前作収録の“HOLY TRAILS"のようなドラマチック路線の楽曲が姿を消してしまったのは残念だが、
高いドラマ性を感じさせる流麗なツインGは相変わらず健在なので、まぁ良いかな、と。
その代わりと言うわけじゃなかろうが、SCORPIONSの名曲のカヴァー⑧が収録されていて、
ここでVoのフィル・フォロワーズが披露するメロディアスな歌唱がなかなかに上手い。また、バックアップVoとして参加している
METAL CHURCH〜REVERENDのデヴィッド・ウェインもパワフルなシャウトを響かせてくれています。