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ENDANGERED SPECIES / WHITE WOLF
彼等の2ndアルバム。キャッチーでメロディアスな曲の上で、結構骨太でハスキーなVoが映えています。メロディアスとは言え、必要以上に甘いわけではなく、聴かせどころを抑えた、ホンの少し埃っぽさも感じる、逞しさを感じるサウンドと思います。あのMAGNUMのコンパクトな佳曲'Just Like An Arrow'が、彼等の手に掛かった結果を聴けば、判ると思います。
個人的には音質に不満がありますが(高域が歪んでハイハットの音が変、中域が篭り気味)、彼等の持ち味は音質を超えて訴えかけるものが多く、かなり楽しめます。
たしかに音質は悪いです。ですがメロディアスな楽曲とボーカルの上手さは期待以上でSHYが好きな方ならマストアイテムでしょう。リマスターで出て欲しい1枚です。
B級チックな鼠(狼か)のイラストから一転、巨匠ヒュー・サイムが手掛けた美麗なジャケット・アートワークへの
グレードアップが端的に物語る通り、30万枚を売り上げた前作『STANDING ALONE』の成功を受け、潤沢なレコーディング資金を
得て海外レコーディングを行う等、『STANDING〜』に比べ格段に洗練の度合いを高めた、'86年発表の2ndアルバム。
お洒落(当時)なアレンジが取り入れられ、ポップ化が押し進められた代わりに、泣きのメロディやドラマ性、
ハードロック的なエッジが失われてしまった作風には若干の不満を覚えなくもないが、ドン・ウィルクの伸びやかで
パワフルなVo、カム・マクレオドの良く歌うG、攻めの姿勢は失われたが相変わらずアレンジの重要な鍵を握るKey、
そして分厚いボーカル・ハーモニー等、1stアルバムで披露したWHITE WOLFならではのメロディアスな
HRサウンドの美点は不変。取り分け、切ないフィールを醸し出すVoに、GとKeyがブルージーに泣きまくる
劇的なバラード⑤は、前作に収録されていてもおかしくない名曲だ。
序盤に地味めな楽曲が並び「掴み」には失敗しているものの、絵に描いたようにポップでキャッチーな⑥⑧、
メロディ作りとVoの上手さが光る⑦、キビキビと展開する末期RAINBOWか、はたまた再結成DEEP PURPLEかといった趣きの⑩等、
後半はクオリティが尻上がりに上昇。MAGNUMの名曲“JUST LIKE AN ARROW"のカヴァー④が、違和感なく本編の流れに
馴染んでいるように、中期MAGNUMとの共通点も感じられるメロディアスHRの好盤に仕上がっている。
所属レコード会社のゴタゴタに巻き込まれ、本作を最後に解散してしまった事が惜しまれる1枚。(後に復活したわけですが)
1986年リリースの2ndアルバム
KEYの華やかなプレイが聴けなくなったのは残念だが
時代性を加味したポップな大衆性と彼らならではの哀愁を帯びたメロディが
コンパクトな楽曲と共にひしめく好盤です。
無駄な装飾を取り除いたシンプルなアレンジも耳を惹きますね
またギターオリエンテッドな作風も好感が持てます
男泣き全開のドン・ウォルクの力強い歌声も益々磨きが掛かり泣きの世界観の演出に拍車をかけているのも見逃せないですね