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EUROPEAN LEGIONS-LIVE IN MARSEILLE 2000(DVD) / MAYHEM
MAYHEMのフランスでのライブの模様を収録した、2001年発表のDVD。
オール・リージョン対応なので日本にいながらMAYHEMのライブが見れちゃいます。
このバンド、音源を聴いているだけでも演奏能力に長けているのが分かりますが、
こうして映像で見るともう…本当に見てる人を圧倒する凄まじさですね。
正直言うと私はバンドサウンドが好きなだけで、「技術がどれだけ優れているか」に関しては
全く興味の範疇外だったんですが、Hellhammerのまるで早送り映像を見せているかのような
ドラミングや、Blasphemerの右手が痙攣しているようにしか見えない弾きっぷりを見ていると、
バンドマンが早弾きなどの技術に憧れる理由が少し分かるような気がします。
メタルのDVDを買うのはこれが初めてですが、改めてメタルって凄いと思い知らされました。
Maniacのパフォーマンスは動きに関しては必要以上に動き回ったりせず、
どちらかと言うとやや淡白な印象がありますが、あれだけの壮絶な咆哮(個人的に彼は
今まで聴いたブラックのヴォーカリストの中で1・2を争うほど好きです)を繰り出していながら、
アンコールまで全く声が衰えず、その喉の強さを見せ付けてくれます。
Mediolanum…の時よりも声がより鋭くなったと思います。
また、マイクスタンドに有刺鉄線を巻きつけて、それを腕に食い込ませて血を流す
パフォーマンスは見ているこっちが痛いです(笑)でも「CARNAGE」で有刺鉄線を
食い込ませたままマイクスタンドを持ち上げたあと、何事も無かったように
髪を掻きあげて後ろを振り向く仕草はクールでカッコイイと思ってしまった…
選曲は割とまんべんなくやっていて、他のライブ盤では聴けない「IN THE LIES WHERE UPON YOU LAY
(これが一曲目って意外…でも語りがライブの始まりの宣言に思えるのでなかなか良いかも)」や
「A TIME TO DIE」「CRYSTALLIZED PAIN IN DECONSTRUCTION(原曲より速くて凄い…
何でEROPIAN LEGIONSに入れなかったんだろ)」が聴けたり、Maniacの歌う
「BURIED BY TIME AND DUST」も聴けたりするのが嬉しいですね。
また「CARNAGE」のイントロ部分でドラムに合わせて悪魔サインを作った腕を振り上げたり、
「VIEW FROM NIHIL」で「MAYHEM!MAYHEM!」とコールしたり、挙句の果てには
「FREEZING MOON」でナイフを豚の頭に突き立てたり、ライブならではの演出も見所です。
アングルの方もちゃんと拘っていて、Hellhammerのドラミングの様子やBlasphemerの手元、
Maniacの腕に食い込む針金のアップまで見れます。
相対的に少しNecrobutcherのアップが少ない気がしますが、自分としてはかなり満足しました。
このDVDには特典映像で各メンバーのインタビューとバックステージの様子が見れますが、
インタビューは当然英語です(笑)…やっぱりネイティブの英語は授業のリスニングとは
全く違いますね…全然分かりません(涙)このバンドが何を言ってどういう考えを
持っているのか、とても知りたいんですが…
バックステージの方は…ファンとおぼしき女性がManiacにナイフで腕に傷をつけてもらい、
しかも喜んでいるという結構ショッキングな場面が…
やっぱりクレイジーなバンドにはクレイジーなファンが付くんでしょうか(笑)
最後に、このDVD、約3000円という日本のバンドのライブビデオの平均価格と比べると
随分良心的な価格です(まあ通貨の違いもあるんでしょうが)。
この値段でMAYHEMのライブが見れるなんて、ほんとに嬉しい事ですね(笑)
デス/ブラック系を好むドラマーなら、叩いているところを一度は見てみたいと思うであろう超絶ドラマーの一人、HELLHAMMER!
やっぱりその手さばき&足さばきは、さすがに凄い!!
勿論、メンバー全員の演奏もレベルの違いを見せ付けてくれるし、そのステージ・パフォーマンスは、ブラック・メタルの創始者たるカリスマ性を十分に感じ取ることが出来る。
(俺の場合、豚の頭を見ると、沖縄の公設市場を思い出してならない。笑・・失礼)
HELLHAMMERのドラミングが異常なことになってます。
ライブアルバムのMEDIONALUM CAPTA ESTを聴いた時もビビリましたが、これのドラミングはそれを超えてますね。
あと、この人ブラストの時とかスティックの残影がおかしいことになってますね。
強烈過ぎです。
MANIACもしっかり声が出てるし、BLASPHEMERの速弾きも、NECROBUTCHERのベースも全部凄いです。
彼らの演奏力にはホント驚かされます。
不満だったのは、途中で音量の上下があったりすることですが、まあ音質的には良好です。
あと、個人的に1stからの選曲を増やしてほしかった気がします。
とはいえ、BURIED BY TIME AND DUST、FREEZING MOON、そしてラストのFROM THE DARK PASTの三曲はスタジオ版が霞むほど速くて、凄いです。
また、A TIME TO DIE、I AM THY LABYLINTHでの暴走っぷりも凄いです。
MAYHEMファンは必見の一枚でございます。
実は自分このMAYHEMこそが原点であり、もっとアンダーグラウンドなBlackを数多く聴いてきた今になっても、1番好きなバンドなんです。
レヴューしていないBlackがまだたくさんあるのに、MAYHEMのリストはちゃんとやってますからww
そんなMy Bandの最高のDVDです。
ブラスフェマーのギターさばきがアップで見られるのはとても嬉しいです。
自分ギタリストなんで。
ネクロブッチャーの、観客を煽りながら低位置のベースを弾く姿も最高にCoolです。
ヘルハマーは相変わらず魔人っぷりを見せつけてくれますね。
BURIED BY TIME AND DUSTのタム回し、ブラストなんて驚愕のプレイです。
そしてマニアック!あんたはカッコ良すぎだよ!
最初から最後まであの絶叫を貫くのは凄過ぎる!!腕に有刺鉄線ぶっ刺して喚く姿は、
はたから見たら「頭イっちゃってんじゃないか」と思われますよ。
まぁ、本当におかしいのかもしれませんがw
とにかく最高でした、観客も熱狂していて良かったです。
特典映像はインタビューとフォト・ギャラリーとバックステージおまけ映像。
フォト・ギャラリーはマニアックの写真ばっかりだし、バックステージ映像はファンの女の子がマニアックに腕に傷をつけてもらっている短いシーンだけです。
でもメンバー個々のインタビューと、圧巻のライヴ映像があれば文句なし!! でも音のボリュームがバランス悪いのが難点といえば難点なので、ステレオ環境がいいに越したことはないですね……。
とりあえずまずは超人ヘルハマーの超高速手さばきにぶっ飛びます。ドラムのショットだけ早送りみたいになってて、観ていて「いや……今のはおかしい……」と思ってしまうほど。
ネクロブッチャーのベースには普段全然言及してませんでしたが、こうして観るとやっぱりカッコいいです。特に「Chainsaw Gutsfuck」のベースライン。ついでに、ステージ脇撮影の方へカメラ目線してたのは彼だけだった(……と思う)。
手さばきといえばヘルハマーにばかり目が行きがちですが、ブラスフェマーのギター弾く時の手もまた早送りの如し。彼とネクロブッチャーとがステージ中央で並んでギター/ベースをかき鳴らす姿は実に絵になります。
で、最後はもちろんマニアック。奇声の凄まじさに磨きがかかっていて、何というかもう人類であることを諦めてます。そして有刺鉄線巻きついたマイクスタンド引っつかみ、多少の流血も何のそのでライヴ完遂。痛いとか怖いとか通り越した魅力まで窺えるあたり、やっぱり「怖い」と言うべきか。
案の定インタビューでマニアックは有刺鉄線刺さりパフォーマンスについて訊かれてました。それに対し彼はこう答えました。
「痛みは生を感じさせるんだよ。痛みがなかったら、俺は何年も前に死んでる」
自殺未遂があっただけに、寒気を感じる回答です。