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IF I COULD DO IT ALL OVER AGAIN, I'D DO IT ALL OVER YOU / CARAVAN
2作目です。
まずオープニングのタイトル曲「手遅れの愛」の能天気な曲調にビックリしてしまいます。なんかへんてこな曲ですねぇ、これは。続く「And I Wish I Were Stoned〜Don't Worry」は個人的に結構好きな曲です。とても牧歌的で、彼等にしか出せないのどかで落ち着いた雰囲気が心地よいです。やっぱりこういう曲はデイヴ・シンクレアのキーボードの音色が物をいいますね。「Martinian」の中世風軽騎兵マーチ(?)も大好き。このバンドってかわいい(笑)。
あと特筆すべきはやっぱり「For Richard」でしょう。ささやくように静かに始まって暫くそれが続いた後、突然のようにヘヴィなリフが飛び出して来て、そこからどんどん華麗に展開していきます。ゲストメンバーとして参加しているパイの兄のジミー・ヘイスティングスがイカしたサックスを吹いていますよ。フルートも彼です。ジャム的な要素もありますが張る詰めた緊張感があり、とても聴き応えのある大作です。最後の曲の締め方なんかを聴いてると明らかにロックであり、CARAVANの力点はジャズよりもロックにあるんだなぁと再確認しました。
お勧めアルバムです。あ、ちなみに邦題は『キャラヴァン登場』。なんで2作目なのに「登場」なんでしょうかね(笑)。
3rdと並ぶ傑作。