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CACTUS / CACTUS
70年発表の1st。
きらびやかなイメージのメロスピなどとは、およそかけ離れた泥臭さ。
1曲目のイントロから異常なテンションの高さで、聴き手に迫ってくる。
一方で、優しいバラードも得意としていて、その器用さに感心するばかりだ。
これほどドラムとベースの存在を感じさせる作品もそうはない。
70年代ハードの代表的な名作。聴き給え。
ベーシストとしてはベースアルバムとしても聴けるが
ドラムも同様に素晴らしい。
更にギターは表現力とパワーを持ち合わせ、ヴォーカルは野獣のようなシャウトと
紳士的なフェイク(笑)を使い分け非常に耳を引く。
つまり最高のハードロックバンドによる、最高のハードロック。
もちろん音は時代を感じさせるが、このパワフルさはなかなかお目にかかれる
ものでは無い。
むちゃくちゃワイルドで汗くさいUSハードの名作だ。アピスのドラムがうますぎる。
高校時代の友人の角田(かくた)くんが「カクタス」を結成しようと暗躍していたが
誰もがベースとドラムをコピーできずに、こころざし半ばで無念の涙を飲んだという。
ま、…いい。
かなり豪快なロックだ。獣肉を喰らってなけりゃできんよ、これは。
ヤンキーパワーここに極まれり。
のちにベックの盟友となるリズム隊の二人は鉄壁のコンビネーションで
言わば、このアルバムの主役でしょう。
ここで聴ける野蛮な音は、現代のHM/HRには絶対真似のできないオリジナリティだ。
はっちゃん 2009年6月19日(金)15時42分