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GOAT HORNS / NOKTURNAL MORTUM
96年発表の1stアルバム。
デモ作「LUNAR POETRY」と比べると、明らかに音圧が加わり迫力が出ています。
…が、今作からこのバンド特有の低音で「ガーーーー」って感じのディストーションの
利かせ方が取り入れられているので、それがクリア出来ない人には少し厳しい
作品かもしれないです(私も最初は駄目でした)。
また、ヘッドフォンで聴くとよく判りますがドラムが片側に寄っていたり、
ヴォーカルやギターが引っ込み気味だったり音質ははっきり言って悪いです。
ですがその欠点全てを帳消しにしてしまうのがツインキーボードの存在です。
2ndでは民族音楽色はやや薄く、3rdでは所々で濃いメロディを聴かせていましたが、
今作は曲の全体がきらびやかで、民族音楽色はやや強めという感じです。
3rdが濃すぎて駄目だった人もこれならいけると思います。
…なんか最初に悪い所を述べてしまったのでイマイチ歯切れの悪い文章になってしまいましたが(苦笑)
一回聴いたら忘れられなくなりそうな印象的なメロディが幾つも出て来る名盤だと思います。
シンフォニック好きでプリミティブも嫌いではない…っていう人なら絶対楽しめます。
因みに2004年、ボーナストラック入りで再発されたので購入を考えてる方は是非!
う〜ん、これは良いですね〜。
音質に癖がありますが、アンダーグラウンドっぽくっていい感じですね。
プリミティブっぽい音がダメな人にはキツイかもしれませんが。。。
このアルバム最大の特徴は、上でUsher-to-the-ETHERさんも書いてあるように、ツインキーボードの存在です。
これがこのバンドの要だと思います。幻想的でどこか懐かしさを感じるフレーズが多いです。
ウクライナ出身だけにポルカ調(でいいのかな?)のメロディーも結構使ってます。
ズバリ名盤です。
これぞ個性派。
いい点も悪い点も上に出ているのであえて突っ込まない。
ウクライナならではの音に仕上がっている。
プリミティブって言うよりフォークロアだと思ゥよ。
中曽根栄作 2005年6月21日(火)22時57分
ブラックメタルというよりも映画音楽って感じ
美しいです
後の2nd・3rdと比べると、余りに貧弱ですね。邪悪さも微妙。
個人的にはKeyが前に出すぎかなって思いました。これがファンタジーな感じにしてしまっている原因ですね。名盤と言われてますが、無理してまで買う必要は無いと思います。これより良いシンフォブラックはいくらでもあります。
無理してでも買え
最近はじめて聞いたので感想を。Goatといえば悪魔が化けた好色な山羊だし、Hornsはずばり男性自身の象徴でしょう。タイトルからしてそのまんまという感じですが、それを連想させるような邪悪な音では全くありません。むしろプログレの影響を感じる美しい世界です。わめくヴォーカルとユニゾンで進むキーボードがツボ。ちなみに再発盤ですが、ドラムの偏りは改善されききやすくなっています。しかしボーナストラックは蛇足。
醜悪なデスメタルにメロディを導入するといういわゆる美醜対比が流行り始めた時期の音源ですが(元々このバンドはデスメタルバンドだったし)、何というか、初期DIMMU BORGIRもびっくりなほどメタル部分に何の魅力もないシンフォニックブラックです。
ギターには何の印象も抱けず、対してシンセはためらいなくきらびやかなメロディで曲を引っ張り、もしかするとこれはメタリックなシンセサイザーシンフォニーなのかとすら思えます(ある意味初期LIMBONIC ART)。だから良くも悪くも攻撃性が薄いです。
「壮大でドラマティックなエクストリームメタルを!!」という意気込みが構築能力を追い越していて、流石に冗長でない、とは言えないと思いますけど(1曲平均 9分)、頻出するフォーク調の旋律に独自性もあるし、何より、デスメタルから始まったバンドが、ここまでブルータリティを排斥したことを評価したいです。ここを通過したからこそ「NECHRIST」で爆発したんでしょう。