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INTO THE ABYSS / HYPOCRISY
2000年発表の7th。
1992年デビューのスウェーデン出身古株デスメタラー3人組による7th。3人組とは思えぬほどに肉厚したサウンドを鳴らしており、ブルータリティー溢れるアグレッシヴなデスメタルスタイルに攻撃性をより特出させつつもメロディを主張し、そこへ叙情性が加えられたサウンドはIN FLAMESやDARK TRANQUILLITYなど総じて北欧メロデス系のバンドが好きな人ならば気に入るはずだ。メロディアスなサウンドメイクでありながらもデス/スラッシュを思わせるブラストビートを駆使した激烈ドラムは随所で聴かれるし、特に①などではブラック譲りのメランコリックなメロディが顕著だ。得意の激烈デスラッシュチューンはもちろんのこと、ミドルテンポで聴かせる重厚なナンバーも良しでかなり高水準な作品に仕上がっている。特に最後を締めくくる⑩は壮大かつドラマティックな佳曲。ギターソロが無い分、割とコンパクト(3分前後の曲が多い)にまとめられており、非常に聴きやすいのも利点に働いている。激しさを取り戻しつつもモダンな方向へと向かいつつあるメロデスシーンだからこそこういうバンドの作品は大切にしていかなければいけない。
この昔ながらな音がとても素晴らしい!アブダクテッドでこのバンドが気に入って、次に買ったのがコレですね。内容はあちらよりもアグレッシヴな曲が多いです。個人的に特に好きなのは②ですね。このサビのコード進行、なにかとてつもない扇情力があります。ピーターの声もまた素晴らしい!この人高音吐き捨てもできれば、重低音デス声もできるようで、しかもカッコいい声してます。
次作では音質面でいくらかモダンなところを見せますが、このアルバムはまさにスウェディッシュデス、そしてクサくないが美しいメロディは実にヒポクリシーです。