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AZURE D'OR / RENAISSANCE
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79年発表。邦題は『碧の幻想』(畜生!最高の邦題付けやがるぜぃ!)。

前作『四季』で展開されたライトポップ路線が更に進んだ作品です。もう殆ど「あの」ルネッサンスの面影は残っていません。曲も大作がなくなって小曲がアルバムを構成しています。
しかし、これがなかなか良いのだ!。悪くないと言った方が正しいかもしれません。メロディーはしっかりと耳に残るし、曲がしっかりとしているので安心して聴けるのです。「The Winter Tree」「美しき金の鍵」「Forever Changing」「リヨンの洪水」など、良い曲が多いです。
作曲はジョン・キャンプの作品が以前より多く、彼の曲はとても質が高いと思います。彼が作ったルネッサンス初のインストゥルメンタル曲「きらめき」も実に爽快で、特に中間部のスパニッシュ風のギターソロが素晴らしーぃ!!!。ダンフォードの作品もそこそこ良いです。
そして今回もまたジャケットの美しさが際立っていますね。シンプルですが躍動感がありますね。そしてその上に粋な感じで添えられているバンドロゴが映えます。

邪推かもしれませんが、個人的にこの頃このバンドは方向性としてABBAを目指していたんじゃないかな〜と思います。このアルバムを聴いていると、所々で「ABBAやんけ!」と思える部分が出てくるんですね。でも例えそうだとしても、これだけの質の作品を作れるということは実力のあるバンドなんだな〜と再確認しました。ABBAにしたって、よくよく聴いてみると凄く緻密で、作曲能力は半端じゃないですからね。

とにかく僕は好きです、このアルバム。
こういうルネッサンスもあれば、ああいうルネッサンスもある。
沢山の要素があるからこそ、面白いのだ。
ギターの国から2002.遺言 2005年2月12日(土)18時13分

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