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TAKING THE WORLD BY STORM / DEMON
DEMONマニア(いるんかいな)、いやすべてのNWOBHMマニア必聴盤。4分台の曲がたった2曲で、あとの曲はみ〜んな長い曲と言う、プログレバンドみたいなアルバムですが、親しみやすいメロディと哀愁帯びたハスキーヴォイス、ハートウォーミーな曲、英国ロックが好きな人は、一生聞き続けられるアルバムです。
88年発表の7th。
彼らのオフィシャルサイトのアルバム人気投票ではTOP3に入っているのも納得の充実した仕上がりだ。特に冒頭の2曲“Commercial Dynamite"、“Taking The World By Storm"はキャッチーにしてコンパクトな佳曲で、この作品を聴こうという気にさせてくれる所が嬉しい。その後は6〜11分台の長い曲が続くが、全く曲の長さなど気にならない。プログレ的というよりは初期DEEP PURPLE的で、やはりそこら辺にこのバンドの血筋を感じずにはいられない。英国の懐かしいハードロックの香りがここにはあるんだな。
ところで、ジャケットの右上に超合金のマジンガーZのロケットパンチと思しきモノが撃墜されてんるんですけど、それって僕が小学生の時に失くしたヤツ?道理で何処にもないはずだ、イギリスまで飛んでってたのね(笑)
先日、ヤフオクでこれの日本盤が一万円近くで落札されてたっけ。いくら何でもと思う一方で、日本のコレクターも捨てたもんじゃないな、と。
昔、流行ったプログレ・ハードという言葉で表わすのが手っ取り早いが、この単語が包含してしまう産業ロックとは無縁の硬派ぶり。
個人的には「ピンク・フロイドのWALLへのメタルからの回答」とまで評価している。
もともとプログレ的な要素は持ったバンドだが消化不良気味だった楽曲が本作にはなく、全アルバムを通しても出色の出来。
2007年末でのバンドの解散を発表した模様。
結局、本作を上回る作は残せなかったもののDave Hillさん、お疲れさまでした。
言い忘れました。
Dave Hillのヴォーカルって決して上手い訳でもないし、声域は中域だけで、むしろ狭いのだけど、デビュー当時から、ひたすら一所懸命なところに惹かれます。
UFOのPhil Moggと並びすぐにこの人と判る個性を確立しているところに男の美学を見た。