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PER UN AMICO / PFM
用いる言語が違うとこうも印象が違うものなのか!。
これを聴いてしまうと英語版のアルバムに多少違和感覚えてしまう。元々イタリアの中でも最も「イタリアらしい」旋律を多く持っているバンドだけに、やはり母国語で歌われると伝わってくるものが違う。無論ピートの英詩が悪いとは思わない。ただ、英詩では絶対に表現することの出来ない印象が、そこには存在する。母音の多さ、前母音前の「C」の独特の変化、そして伊式アクセント。全てにイタリアを感じる。
収録曲は5曲。英語版へのタイトル変更は以下の通り。
「Appena Un Po'(ほんの少しだけ)」→ 「River Of Life(人生は川のようなもの)」
「Generale(生誕)」 → 「Mr.9 'Till 5(ミスター9時〜5時)」
「Per Un Amico(友よ)」 → 「Photos Of Ghosts(幻の映像)」
「Il Banchetto(晩餐会)」 → 「Il Banchetto(晩餐会の3人の客)」
「Geranio(ゼラニウム)」 → 「Promenade The Pazzle(プロムナード・ザ・パズル)」
特に出だしの「ほんの少しだけ」が良い。良すぎる。英語版には無いメロトロンの1分のイントロがある。その音色がすっと消えて行くと思いきや、立ち位置を変わるようにあの物悲しくも優しいクラシック・ギターの調べが語り始める。どう考えてもこちらに軍配が上がる。そしてイタリア語詩の哀愁。
他の曲もアレンジ・演奏・歌詞が異なり、とても聴き応えがある。しかし、こっちがオリジナルなのである。
全34分の作品だが内容の濃さ・充実度は他を圧倒している。素晴らしい。
私は「友よ」を一番初めに聞いたので「幻の映像」よりこっちが好きです。
PFMは伊語のほうが似合う。
「生誕」のチョッチョのドラムにかぶさる、パガーニのフルートたまりません。
日本人なら、いくつも琴線に触れるメロディがあるはず(言いすぎですか?)。
PFM初期の傑作。
僕もコレが最初だったんで「友よ」派ですね。
内容も勿論素晴らしいけど、プログレに手を出し始めた頃に聴いた時には
この音と「友よ」って響きがなんかジーンと来ました。よく分かりませんが。
プログレ時代のPFMで一番良いアルバム。
PFM聴き始めるならこれ。
ちなみに私もイタリア語推薦派です。