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遺書剥奪 / 黒蜴蝶
ギターの演奏力がメタル失格だった1st、方向性が不明瞭になってしまった2ndと、試行錯誤を繰り返しながら消えていった感のあるこのバンドですが、1stと2ndの間に作られたこのミニアルバムだけは、メタル視点でも素直に格好よい!と思います。事実上、彼らの最高傑作とも言えるのではないでしょうか。
「震える拳を突き上げろ」「かれん」「BLACK ARTS」といった速い曲の格好よさは格別もの。ヴォーカルもこれらでは怒鳴るように歌っているので、ヴィジュアル系にありがちな違和感もありません。一方ヴィジュアル系らしいポップな曲もあるのですが、これに限ってはなぜか許せるのが不思議です。
ただまあ、基本的にX直系ですので…そういうのが嫌いな人に奨めることはしません。ただ、所謂ジャパメタが好きな人なら、聴いて損はないのでは。中古屋さんで5百円で拾ってきたのだけど、思わぬ掘り出しものでした。
