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VINNIE VINCENT INVASION / VINNIE VINCENT INVASION
これは、良い。最高だ!
ヴィニー・ヴインセントは、その性格が災いして誰と組んでもうまくいかず、破産中だとか。他のバンドとはひと味違う荒々しいギターはなかなかのものだと思うのですが、残念な限りです。私が持っているのは彼の2枚しかないアルバムのそのセカンドで、「ALL SYSTEMS GO」です。
ところで、以前は持っていたファースト「VINNIE VINCENT INVASION」が紛失してしまいました。誰か譲ってくれる人がいたら紹介してくださいっ!
「猿にオナニーを教えると、寝食を忘れてコキ続ける」って話聞いた事があるんだけど(ホンマかいな!?)、このアルバムはそんな印象。
いつまで弾いとんねん!とツッコミ入れたくなります。
しかし楽曲のクオリティは高く、ハイトーンヴォーカルを活かしたメロディアスHRとしても充分聴ける名盤です。
ヴィニーの非凡な才能溢れんばかりに、詰め込まれた欲求発散型作品で、2ndと共に「傑作」である。
何と言っても、作曲力、アレンジ力が良い。加えて、これでもかと言わんばかりのクレイジーなギター・ソロには脱帽である!!す、素晴らしい!
最初聴いた時、あまりの弾きまくりにびっくりした。(インギーよりも遥かに…)
しかし、曲がイイ!カッコイイ!彼の音楽センスは素晴らしい。
落ち着いた感のある2ndよりも、やりたい放題のこちらの方が好きだな。
しかし、ホントイイ曲書くね彼は。サウンド面もBassのダナによって分厚い音像と綺麗な
コーラスに仕上げられている。(ダナもセンスあるね〜)
ヴィニ〜!、シーンに復帰してくれ〜
このままあんたの才能が埋もれてしまうのは悲しすぎる。
とにかく、曲の良さと異常なまでのヴィニーの弾きまくり、そして、元Journeyの肩書きをもつロバート・フライシュマンのハイトーン。
2ndでは生理的にマーク・スローターの声が受け付けないため、どうしてもこちらの1stに軍配が挙がる。
No Substituteという名曲。ジョン・ノーラムにもカヴァーされたBack On The Streetsも入っておりCDではInvasionの最後がくどい以外はとんでもない80年代LAメタル作品。
ジーン・シモンズはこのアルバムすら評価しないのだろうか・・・?
本作の欠点を挙げれば、
1)ギターがマスターベーションである。そして楽曲の持ち味を壊さんばかりに
引きまくっている。
2)ボーカルが突き抜けんばかりのハイトーンである。
3)ギタリストのルックスが悪い。性格が悪い。
等々あるが、その全ての欠点を補ってあまりある曲の良さは否定しようがない。
ロックンロール系のメロディアスハードでは、この作品の右に出るものはないと
確信している。それほどヴィニーヴィンセントはセンスがありすぎる。
本作から関わっているダナストラム、そして次作でボーカルをとったマーク
スローターと、両者に与えた影響も計り知れない。
KISSと縁の深いKEELの、THE RIGHT TO ROCKもロックンロール系のメロディアスハード
としては、かなり魅力的なアルバムであったが、全曲納得というレベルではなかった。
ヴィニーのセンスは、KISSのLICK IT UPで証明済だったが、この作品に収められいる
ナンバーは、それと互角もしくは上回っているものばかりだ。
特にこの1STは、これまでヴィニーが書き溜めてきた、選りすぐりのナンバーが、
ぎっしり詰まっている。
今現在AMAZONで1600円程度で入手可能である。
冒頭に述べた欠点を承知のうえで、簡単に入手できるうちに購入されることをお勧めする。
長いHM/HRの歴史の中で、重要な意味を持つ作品であることは、間違いない。