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CLUB NINJA / BLUE OYSTER CULT
この時期のB.O.Cは、まるで産業ロックに魂を売ったかの如く散々な評価を受けていますが、
元来、ポップでコンパクトでミステリアスな楽曲を持ち味としていたバンドなので、このアルバムも
その範疇から外れる事のない、いかにもB.O.Cといった内容の作品に仕上がっていると思います。
表面的にはビート感覚を取り入れたり、産業ロック風の味付けはされていますが、本質的には
何ら変わる事の無いB.O.C節が堪能できます。(ジャケットはE.L.O?)
PERFECT WATER・・・好きです。
作曲面で多大な貢献を果たしていたアルバート・ブーチャード(Ds)と、BOCサウンドの妖しい美しさの要、
アラン・レニアー(Key)が相次いで脱退。バンドは崩壊の瀬戸際にあり、メンバーも認める通り、クリエイティヴな意味において
ドン底だった時期に制作され、一般的な評価も余り芳しくない、'83年発表の10thアルバム。しかもタイトルが
『倶楽部NINJA』と来たもんだ。真面目なメタル・ファンは、このアルバム・タイトルだけで聴く気半減といったところか?
エッジに乏しい音作り(手掛けたのはサンディ・パールマン)や、ダイナミズムに欠けるリズム・セクション等、
大人しくまとまってしまった作風にも若干の物足りなさは残るが、相変わらず楽曲のクオリティ、
分けても叙情メロディの美しさには鈍りがないため、これはこれで、個人的には十分魅力的なアルバムと高く評価している次第。
現BURRN!!編集長(元BOCファンクラブ会員)が、「感動したい時に聴く名曲」としてそのタイトルを挙げている①に始まり、
キャッチーなメロディと、泣きメロの対比が効いている②、Voの技量の向上が際立つ哀メロ・チューン③、
感傷的なメロディを紡ぎ出すGが主役を張ったメロウな④・・・といった、優れた楽曲が連打される前半の充実感は流石だし、
中盤にはやや印象の弱い曲も幾つかあるものの、本作のアイデアの大元となったという、ドラマティックな曲展開を備えた⑧、
アラン・レニアーの抜けた穴を埋めるべく、新加入のKey奏者が華麗なるピアノ・ソロを炸裂させるラスト・ナンバー⑨
といった名曲でアルバム終盤が締め括られるため、聴後感は極めて良好。BOCらしさは希薄と言わざるを得ない
ポップ・ロック風味の強い内容ながらも、ベテランらしい曲作りの上手さが光る、非常に高品質な1枚。
僕もPerfect Waterが好きです。
この一曲のために買ってもよいアルバムだと思う。
コアなファンからは、無かった事になってる不憫なアルバムです。
初期のイカツイ感じは無くなりましたが、外部ライターを導入したハード・ポップな
味わいは、これはこれで美味しいと思うのですが…
「White Flags」のPVはリリース当時、MTVでも頻繁にオンエアされていて、緊張感を
煽るマイナーメロディと映像のかっこよさに惹かれこのアルバムの購入に踏み切った
という過去もあり、今も名曲だと思っています。
僕も「PERFECT WATER」は大好きで、ギターソロはバックダーマの名演のひとつに
挙げてもいいほどの出来だと思います。
ジャケットはblue Öyster cultのシンボル・マークが宇宙船になってデカデカと
フィーチャーされたもので、かなり大味。
今まではどこにあるのか分からなくて、マークを探すのも楽しみのひとつだったのに。
しかし…タイトルはなんとかしてほしかった(笑)。
はっちゃん 2009年6月25日(木)17時29分