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VINTERSKUGGE / ISENGARD
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DARKTHRONEのFenrizによるソロプロジェクトの1st。
オリジナルは94年に発売、デジパック版が03年に発売されています。

「Chapter 1 Vandreren」
93年に制作された音源。
DARKTHRONEに民謡調の、中音域での威厳を伴う歌唱をフィーチャーしたような曲を中心に、
まんまDARKTHRONEな曲やインストも入りつつ展開していきます。
トラッドがインスピレーションの源泉だけあって、メロディは土着的な物が多い感じがします。
ただ、疾走曲は少ないので疾走ファンには合わないかもしれません。
音質はやはり劣悪で、曲に関係無いノイズまで入ってます…
が、DARKTHRONEやBURZUMが大丈夫な人なら楽しめると思います。
何故かここに収録されている「Naglfar」という曲にのみ歌詞カードが付いています。
ちなみに、このパートが終わると、突然ゲップの音が聴こえてきて気持ち悪いです(笑)
よく聴くと胃に空気を送り込むような音まで入ってますが、なにも無理に出さなくてもいいのに(笑)

「Chapter 2 Isengard Demo(Spectre Over Gorgoroth)
89年に制作された音源。
制作された年代からも察する事が出来るように、音質はVandrerenのパートに輪をかけて劣悪です。
個人的にはこのくらいの音質が音楽として楽しめるかのボーダーラインですね…。
このパートは普通声も無いですが、リズムなどに面白い部分はありますしまあまあです。
この頃はまだスタイルが出来てなかったのかも。

「Chapter 3 Horizons」
おそらく91年に制作されたと思われる音源。
基本的な路線はVandrerenのパートと似ていますが、ラストの「Our Lord Will Come」の
普通声は異様にねっとりしてるんですが…これって歌ってるのFenrizですよね?

まとめると、流石に普通のメタルファンにお勧めするのは気が引けますが、DARKTHRONEの音楽に
共感する所があって、なおかつ土着的なメロディや威厳のある歌唱が好きな人にはお勧め出来るアルバムだと思います。
…でも、それ以外の人が聴いたらどんな感想を持つのか知りたいアルバムでもあります(笑)
Usher-to-the-ETHER 2005年4月30日(土)0時45分

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