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ARCANE RAIN FELL / DRACONIAN
冷やかなSEに呟き男性ヴォーカルが入り、徐々に盛り上げていくという手法は、男声と女声が掛け合う耽美ゴシックとしてはまさに王道。
スロー〜ミディアムテンポの楽曲群で、結構ドラマティックに展開する。メロディやハーモニーを大切にしているので、安定感のあるサウンドだ。
ギターの音は結構尖っており、とてもメタリックな感じ。跳ねたり刻んだりする刺激的な面がない分、気だるく陰鬱とした雰囲気が前面に出てます。それを装飾するかのような線の細いピアノやSEもなかなか効果的である。
個人的には、全体的に丸く綺麗に仕上がっている印象で、反面あまり毒気がなく、個性という点で何かひとつ物足りないと思う。ゴシックメタルの王道ど真ん中なんだが惜しいなあと感じるんだが、それはチョイ贅沢。陰鬱耽美ゴシック路線ではかなり上質とは思う。
これ聴きました(もちろんあのお方の久々の90%OVERってことで(当時))。
まだ、相当先の時代を遥かに凌駕した境地の作品と勝手に妄想してます。
っていうか私この系統をしらないだけなんですけどね。
しかし境地です。
痛切な一曲目A Scenery Of Lossといよいよ死を迎えるDeath, Come Near Meが強烈。
その間、決してあせることなく一つ一つ確認するように歩を進めます。
METALLICA知ってる人なら、全編TO LIVE IS TO DIEとでも言えば分かってもらえるか。
もちろんそんな枠でもないんだけど、やっぱりそのWORDのものすごさが語るとおり、
"Arcane"という力を目の前にして、彼・彼女達の非凡さを否定することはできない。
僕が50代になったらもういっぺん聴いてみたい。
ゆったりと始まり徐々に感情を盛り上げていくこの上質なゴシック・ドゥームメタルは、DARK LUNACYのように発狂さえしないものの、時に一線を超えそうなところまで来、また非常にメランコリックであり、自虐的な感情になるがそこを通り越すとすがすがしささえ感じられるサウンドである・・・と思う。ジャケもまさにその音楽性を表現しており、ある意味こんなにも寒々しいジャケは見た事ない。
この音楽って聴ける人と聴けない人が分かれるだろうけど、これは間違いなく傑作であると思う。DARK LUNACYとかが好きなら聴いてみてもいいかもしれない。
ゆったりでスピード感はあまりないんですが、飽きずに聴けました。
ヘヴィなギターとバックの美しいメロディ、悲痛を訴えるようなデスヴォーカルと昇天系フィーメルヴォーカル、
これらの各要素が見事に混ざり、非常に良い相乗効果が生まれています。
個人的に①の語りっぽい声から低音デス声になったあたりがかなり衝撃的でした。
が、こう曲単位で感想を書くのが難しいです。
個人的にはゴシックメタル最高峰バンドDRACONIANの現時点での最高傑作。もうこれ以上の作品は作れないかも知れませんが、それでも良いと思える程究極的な作品でした。
1曲目の雷雨SEから入ってくる湿り気満点のギターに一瞬でゴシックの陰鬱世界に引きずり込まれます。全曲恐ろしく素晴らしい!
このCDクラスの衝撃を求めてゴシック/ドゥーム系色々聴き漁ってますが、満足はすれども未だにこれを越えるCDには出会えない・・正にゴシックメタラーの必携盤!!!
何故日本盤が出ないのか!全く理解不能!!(amazonでもかなり売れてるはず)これを出さずして何を出すのかとまで言いたい。もしも日本盤が出たらもっかい買いますよ。
