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SVIDD NEGER / ULVER
2003年発表のサウンド・トラック。
もちろん、サウンドトラックといっても映画に関する曲をただ集めたものではなく、
全ての曲をULVERが担当、アルバムとしての流れを持った作品です。
実質的な7thアルバムと言ってもいいCDなのかもしれません。
このアルバムは1st〜6thと違い、特定の音楽性を突き詰めたものにはなっておらず、
ストリングスやピアノによる叙情的なメロディを持った曲もあれば、ノイズの吹き荒れる曲、
さりげなくテクノ風のリズムを織り込んだ曲、リズムをことさら強調した曲、
極めつけは台詞…というか誰かが愚痴のように喋っているだけの曲まであったりして、
バラエティに富んだ仕上がりです。全部で16トラックありますが、多くの曲は互いに
繋がっていて、この一枚、約30分で一つの作品と言う感じのアルバムになっています。
インナーの「貴方が聞く物は厳密には貴方が見ている物ではない。全ては貴方の中の
ディレクターの為に」というメッセージからも分かるよう、風景を思い浮かべながら
聴くといい作品であると思います。
でも、このアルバムの音を聴いてアートワークを見ているだけでは、
どのような映画か全く想像が付かないんですが…(笑)あのオジサンは何なんだろう。