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SET THE STAGE ALIGHT / WEAPON
NWOBHMバンド・WEAPONは、80年にシングルをリリースするも、その後消滅。
本作では、当時アルバム発表用にとレコーディングされたものの、お蔵入りとなってしまった彼等の貴重な音源が聴けます。
いやぁ、面白いバンドです。
NWOBHMの作品って、普通「攻撃性重視」・「メロディー重視」のどちらか一方に片寄った作風になりがちですが、このバンドはどちらの要素も同じくらい兼ね備えているのです。
スピーディーでメタリックなリフに、分厚いキャッチーなコーラスが乗る。
「攻撃的なGASKIN」、という例えがピッタリハマります。
手数の多いドラムが気持ちいい!
タイトル曲はじめ、名曲・秀曲数多し。
長髪・革ジャン・革パンで統一、笑顔でガッツポーズをするメンバーフォトが実に微笑ましい。同時に、日の目を見ず消滅してしまった彼等の末路に一抹の寂しさも感じてしまう。
WEAPONばんざーい
Danny・Hayes(vo),Jeff・Summers(g),Barry・Downs(b),Bruce・Bisland(dr)。この後、Jeff・Summers(g)とBruce・Bisland(dr)は、WILDFIREというバンドを結成することになる。
Jeff・Summers(g) (WEAPON→WILDFIRE→STATETROOPER)
Bruce・Bisland(dr)(WEAPON→WILDFIRE→STATETROOPER→PRAYING・MANTIS)
この作品は2003年にお宝発掘となったが、このほど再リリースされ、
現在はamazonなどで比較的安価に入手可能となっている。
内容としては、正規のアルバムとして録音された8曲に加えて
4曲のデモ音源が加えられて、計12曲が収められている。
Jeff・Summersのライターとしての力量がいかんなく発揮されており、
デモ音源も含めて全12曲、メロディの光るナンバーが目白押しだ。
当時の時代性もあり、音質的はあまりよくないが、それを補って
あまりあるほど、楽曲の質は高い。
いかにもNWOBHMといったスピーディなナンバーもあるが、メロディ的には
プレマンに近い要素をもった哀愁ナンバーもいくつかある。
ただ、やはりJeff・Summersが最も得意とするメジャーキーを駆使した
ナンバーはどれも秀逸だ。
NWOBHMの隠れた、超名盤として本作をお勧めしたい。
今であれば安価で購入可能なので、早めの入手をお勧めする。
当時、音楽評論家からどような扱いを受けた作品か、知る由はないが
客観的に見て、NWOBHM時代の5指に入るほどの、高いカリスマ性を
持っている。