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DIMENTIONS / BELIEVER
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noiseism 2005年7月23日(土)23時59分

近年、メンバーが再結集してニュー・アルバム作りに勤しんでいるというクリスチャン・デス・メタル・バンド
(というかスラッシュ・メタル・バンド)BELIEVERが、'93年に発表した、現時点でのラスト作となる3rdアルバム。
個人的に初めて接した彼らの作品だったりもするのだが、当時は2、3回聴いてピンと来ず、中古屋に売っ払ってしまった
記憶があり、最近、リマスター盤が再発されたのを期に、改めて購入してリトライしてみたのだけれども・・・うーむ。
リズムからスラッシーな疾走感が、リフやボーカリゼイションからは歯切れの良さが抜け、代わりにダルでムーディな雰囲気が
増量された作風は、明らかに当時大流行していた「モダン・へヴィネス症候群」を患っている感じ。前2作に比べると
キャッチーさ(ポップという意味ではない)が失われてしまった楽曲は、即効性のインパクトに欠け、どうにも地味な印象は否めない。
ただ、②⑤のような高速スラッシュ・チューンもちゃんと収録されているし、①のソロを筆頭に、劇的なメロディを紡ぎ出す
ツインGも健在だしで、今回、改めて聴き直してみたところ、これが思ったほど印象が悪くない。
何より、本作を語る上で外すことが出来ないのが、4パート/20分を越す長尺から構成される大作組曲“TRILOGY OF KNOWEDGE"の存在。
異色の名曲“DIES IRAE"のアイデアを更に発展させ、大胆に導入されたソプラノVoや、ヴァイオリン、チェロといった弦楽器が、
クラシカルな優雅さや美しさを演出するだけでなく、時にアグレッシブにリフを刻み、時にスラッシーに疾走する、
複雑で緻密、且つパワフルな曲展開は圧巻。尤も、この手の楽曲をドラマティックと言うよりも、
「アヴァンギャルド」と表現したくなる内容に仕上げる辺りが、このバンドならではの持ち味か。
火薬バカ一代 2008年1月4日(金)22時19分

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