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LIVE-LOUD-ALIVE~LOUDNESS IN TOKYO~ / LOUDNESS
初期(1st〜3rd)ラウドネスの集大成のようなライヴアルバム。
「Road Racer」も入っているし、これはこれでありだと思います。
まず、私以前にこのアルバム評が1票であることに
驚きを隠せない。
ラウドネスが、我々日本人の大いなる誇りであることは
言うまでもないが、なぜ彼らが日本のバンドで、そして
日本のヘヴィメタルの中でも凄かったかといえば、
それは、日本のミュージシャンで始めて、リフ主体の
楽曲にメロディを載せたことだ。
この手法は、それまで、どの日本のアーティストも実践できて
いなかったことであり、また日本人の音楽感性からして、
それはできないものと思われていた。
すなわち、日本人の作る音楽は、全てコードストローク
にしかメロディを載せれないのが実態であった。
そういう意味では、このサイトで評価の高い、
SOLDIER OF FORTUNEはむしろ、歌謡曲的な方向性に
なったように感じる。
ボーカルこそ、本場の外人ミュージシャンだが、
やっている音楽は、全くロック性を感じさせないものだ。
よって、私のそのアルバムに対する評価は低い、
というより、評価対象外レベルになっている。
高崎は当時、サバスや、ラッシュといったところから
音楽的影響を受けた、との記事も読んだ記憶があるが、
ラウドネスが目指していたロックは、当時はかなり
コアなものであったことが伺える。
さて本作だが、ラウドネスが、ヨーロッパ、アメリカ制覇を
目指す前夜にリリースされた、鬼気迫るライブアルバムだ。
内容的には、この前作に当たる、THE LAW OF DEVIL'S LAND
からのナンバーが主体だが、未発表曲あり、シングルのみで
リリースされたナンバーあり、と非常にマニアックな内容に
仕上がっている。
ライブアルバムで、オリジナルの未発表曲を収めるなどは、
本当にラウドネスぐらいしか思い浮かばない。
洋楽アーティストでもなかなかできない離れ業だ。
言い換えれば、彼らは当時それほど才能に溢れかえっていた
と言えると思う。
本作のハイライトは、CDのDISK2の冒頭を飾る
EXPLODER〜HEAVENWARD、LOUDNESSの流れだろう。
洋ものでは味わえない、日本人の情緒性をふんだんに
取り入れた、それこそラウドネスオリジナルのヘヴィメタル
美学が、ここに凝縮されている。