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EVIL-THE GESTALT OF ABOMINATION / MUTIILATION
昔リリースされた2ndアルバムにボーナストラック2曲を追加した再発版。(再発前は名前が異なる。)
フルレンスと言うよりはデモ音源のつみ合わせです。
#1〜#5までが1993年の音源で、この音源の曲が凄いです。
ドラムがもたりまくってるので、はっきり言って演奏ド下手なんですが、ヴォーカルが異常です。1st以降のがなりっぽい声とは違って、ぶっ壊れた超音波絶叫です。
最初に聴いた時はマジでビビりました。(笑)
それ以降の曲は演奏力は上ですが、ヴォーカルのスタイルが変わったため、ちょっとインパクト不足かも。(それでも凄いですが。。。)
はっきりいって万人向けはしませんが、異常なヴォーカルが聞きたい方は是非。
MUTIILATIONはどれが何枚目なのか分からない…。
93年発表のアルバムに96年と99年発表の音源を足した物でいいのかな?
確かバンド非公認の音源だったと思いますが、他に聴けるものがないので…。
5曲目までの93年の音源は、基本的な音楽性は1st同様でまだドラムが生。
ヴォーカルは1st同様の精神のタガが外れまくりながなり声を使ってますが、時折入れてくる
逝ききったような金切り声での絶叫が凄い。その頭がイカレてしまったような悲鳴から
歪んだ声に移行させたりする部分などはかなり狂気的でかっこいいです。
音質も1st同様にドラムが大きめですが、今回はノイジーとは言えギターの音量も負けておらず
リフの輪郭が少し聴き取りやすくなってます。MUTIILATIONって何気にメロディのセンスのある
バンドだと思うので、これは嬉しいですね。
それ以降の音源は、ドラムが思いっきり打ち込みの音で、ヴォーカルスタイルも憑かれたまま
呟いてる感じの、ダウナーな狂気を感じる歌唱。リフもクリアに聞き取れるようになっていて、
6〜8なんかはブラックのメロウなメロディが好きならば悶絶間違いなしかと思います。
9はドラムの音がマシになってますが、ちょっと音が篭もり気味。
それと7曲目のSEがバンドの音より大きくて耳障りなのはちょっとマイナス。
とは言え、プリミティブ好きには推薦できる作品です。
自分が持っているのは再発前のもの(こちらのタイトルは「Remains of a Ruined, Dead, Cursed Soul」となっています)ですが、
同じ2ndアルバムということで書き込ませてもらいます。
上の方も仰ってますが、全7曲で#1〜5がデモ音源です。このデモ音源ですが、声がかなり凄いです。
SortsindやAnaal Nathrakhみたいな精神病患者系の絶叫Voで、とにかく逝きっぷりが半端ないです。
楽曲のほうですが、ちょっと申し訳ないかもしれませんがこれは自分に合わなかったかも…。
聴きこんだ今ではなかなかイケるように思えてきたけど、プリミティブブラック駆け出しだった頃に初めて聴いたときは
あまりの演奏の下手糞さ加減に「なんだこりゃ?」というのが素直な感想でした(笑)。
これ以降の曲は何かに取り付かれた様な呪詛系のものになって演奏もまともになってますが、これもなかなかキテますね。
まぁプリミティブブラックが好きな人は抑えておきましょう。
高音が効いててノイジーで、ベースレスで、ドラムは金物系の音が聞こえなくてダンボール叩いてるみたいだし、他作の面影のない絶叫ボーカル、、、ぶっこわれ過ぎです(笑)
1993年の音源の方は2曲目以外は2ビートすら入ってなく、全体としてゆったりとしてます。
あとのは3rdに近いです。
99年発表の2nd(というか、93年のデモ①〜⑤+96年のデモ⑥⑦)。
オリジナル盤は限定1000枚だとか。
やはり1st以前の音源となる93年のデモが聴き所で、イカレならぬ逝かれボーカルに超ヘタレな演奏、
劣悪な音質と、これぞプリミティブブラックの真髄とも言える内容。
多分、というか確実に普通のリスナー(失礼な表現ですいません...)が聴いたならば、
ゴミ以外の何者でもないのでしょうが、好き者にとってはほんと堪らない、超絶的なカッコ良さです。
下手ウマというか、逆にヘタレだからこそ成し得ることのできる奇跡といいますか、
有無を言わせぬ魔力のようなものがあります。
ブラックって何かもう色々と超越しちゃってるような作品が結構あると思うんですが、
これもそれに漏れず最高峰のポンコツブラックの殿堂入りではないかと...
まさにカルトブラック!!その名に偽り無し!!
まあ、96年の音源は93年のに比べたらかなり普通に聴こえるんですけどね...