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SIDESHOW SYMPHONIES / ARCTURUS
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個人的に待ちに待ったArcturusの"SIDESHOW SYMPHONIES"です。

2ndと3rdの間っぽい楽曲で、近未来的な宇宙ではなく、中世的な宇宙を感じさせます。
2ndはアバンギャルドな方向に進みましたが、こちらはどちらかというとプログレッシブな方向に進んだようです。
全編ミドルテンポで進むので、3rdの"RADICAL CUT"のような激しい曲はありません。ただし、Arcturusさはまったく失われておらずこれまでとは違ったArcturus観を私たちに聴かせてくれます。

今回からVocalがSIMEN(ICS Vortex)氏に代わりましたが、GarmにひけをとらないVocalなので一安心です。ただ、もしSIMENがいなかったらと思うとゾっとします。
個人的にArcturusからGarmが抜けたら代わりになるVocalはSIMENしかいないと考えていたので…

とりえあず、Arcturusが好きな方であれば必ず購入しましょう。
sis 2005年10月1日(土)16時20分

よかった。まじで。
こういう手で来るか、って感じです。
BLACKに陰と陽があるとしたら、陽です。
FORTIS 2005年10月22日(土)11時56分

2005年発表の5thアルバム。
Garmは抜けましたが、ARCTURUS健在を示した一枚ではないでしょうか。

まず新メンバーのSimenのヴォーカルですが、彼には「加入ありがとう!!」と言いたい(笑)
3rdでのGarmと歌い方と比べると心持ち高めな声質で、良い意味で芝居がかった感じで
今のARCTURUSの音によくフィットしたスタイルの持ち主だと思います。
もし彼でなく、妙に暑苦しい声の人が入ってたら…あぁ、考えたくない考えたくない(笑)
ちなみにデスヴォイスもこなしますが、こっちはまあまあといった感じ。

曲の方はsisさんの言う通り、2ndと3rdの中間的な路線ですね。
どっちかというと2ndの世界観に3rdの分かりやすさを加えた印象を受けました。
相変わらず中心人物Sverdのキーは素晴らしいです。勿論エレピも良いんですが、時折使う
チャーチオルガンのような音が荘厳でかなり雰囲気でてます。
ARCTURUSらしく、クオリティの高い作品を出してきたと思います…が、二つほど不満な点も。
まず一つは音質が低下してしまった事。そういう作風かもですが、バスドラの硬質さが
減りツーバスを連打してもあまり迫力が無くなり、全体の音圧もちょっと低下気味。
もう一つは「変り種」の曲が無い事。変態ヴォーカルをフィーチャーした「The Chaos Path」
シンフォブラの名曲「Radical Cut」、長いピアノソロを含む大作「For And Yet Again」等の
過去のアルバムの曲と比べると、曲調が少し均一化されすぎではないかと思います。
まぁそこらへんは次のアルバムへ期待、ですね。

あと、今回はアートワークがとても良いです。
Sverdはレ○ザーラモンHGに見えるし、Simenは妙にイイ笑顔だし、みんな宇宙飛行士みたいな
格好ではしゃいでます(笑)なんか文化祭でコスプレしてはしゃぐ女子とダブるんですが(笑)
やっぱりこういう楽しみに国籍・年齢・職業・性別の違いは関係無いんですね〜。
Usher-to-the-ETHER 2005年10月27日(木)22時44分

主要メンバー脱退云々であまり興味が無かった4th。歌い手が変わった事で当人に見合った歌唱の主旋律が特徴のある声色と相まって色濃くなり、従来のGarm節が聴けなくなった事は残念。しかしSimenのvoも素晴らしく、宇宙を漂う感覚を助長させてくれます。
前作より一層宇宙を意識しており、目を閉じて椅子に深く座りヘッドフォンで聴くと
軽くトリップ出来ます(笑)浮遊感が心地良い。
ただ自分的には1st、2ndの方向性の方が好きなので
もどかしさは残ります。
カルキ 2006年6月28日(水)2時7分

前作でこのバンドに見切りを付けていた昨日までのワタクシは遥か彼方へ吹っ飛んで、宇宙の藻屑と消えました。「ARCTURUSの中心人物はGarmだったんだろう」という私の憶測は、見当外れの大嘘でした。申し訳御座いません、とキャプテン・ Sverd(Key.)に土下座しなければなりません。05年発表3年振りの4th、これは嬉しい誤算の大傑作です。


このアルバムは、広大な宇宙の未知なる暗黒に対峙しているような、やるせない、しかし飲み込まれそうな恍惚感を丹念に描写しているかのように思えます。聴いてると宇宙の塵として漂い、消え入りそうになります。
ブラック・メタル的な攻撃性は全く中核に置かれず(このバンドはそんなものを中核にした事は一度もありませんが)、漠然とした暗鬱な不安感と、それを嘲笑うような可笑しさが、(シンフォニック・メタルにありがちな大味さでなく)プログレッシブ・ロック的な繊細さで美しく描写されていきます。結果、このバンド史上最も穏やかな作品となりました。

今作でついにメイン・ボーカルとなったSimen(DIMMU BORGIRのB.)の声質は今作の静謐とした音楽性に本当によく調和しており、この完成度ならば、私は「Gramに抜けてもらって良かった」と思います。単純に高音域の幅はSimenの方が圧倒的に広いですし、中性的な色気は独自の魅力です(つまりそこまで声域が高い)。加えてデス声は完全排除と言っていい上女声まで取り入れられ、「歌もの」として成り立っている点がまた聴き易い。

2ndのような不条理の域まで拡散を止めないシアトリカル・メタルではなく、シアトリカルの焦点を絞ったプログレッシブ・ブラック・・・いや、ブラックの要素など皆無といえるのだから、これはつまりノルウェジアン・プログレッシブ・メタルだ。私の中のメジャー・ブラックの理想的なスタイルであり、ARCTURUSミュージックの完成形と言いたい。本当に素晴らしい!!(ちなみに音質については他の方が言われている通りです)
ただブラック・メタル・ファンにウケないだろうし普通のメタル・ファンでも微妙である。プログレが大丈夫な方に、ブラック・メタルというカテゴリは忘れて、是非手に取って頂きたい。

ベースの座に再びHugh Mingayが復帰(粘っこいプレイが相変わらず素敵です)。さらに二人目のギタリストとして加わったTore Morenはヨルン・ランデのソロ「Jorn」というバンドでプレイしていた人であるらしい。いきなりブラック・メタルがイングウェイとつながってしまいましたけどw。というかそのJornの2ndでドラム叩いてるのHellhammerだし。かなり笑わせて頂きました。
mokusatu 2006年9月29日(金)2時41分

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