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COLLISION COURSE / PARADOX
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00年,3rd
HERESYを意識して聴くとガックシだけど
これはこれで純粋なスラッシュとして楽しめる
リフ構成がとっても良く聴いてて心地よい
確かにHERESYを意識しちゃうとガックリ。
あの浅めエフェクトの雰囲気とは一風違う。
以前の冷たい感触が消えて、どちらかというとアツいサウンドに変貌した。
ただ、ドイツの硬派で冷たいイメージが消えた分、以前あった魅力が希薄な感じ。
演奏もウマいし安定感抜群、スラッシュの好盤。
流行におもねらず、と言ってノスタルジーにも囚われていない、理想的な復活作。
パワフルな楽曲と、チャーリー・シュタインハウアーの衰えぬVoパフォーマンスには、
お世辞抜きでJUDAS PRIESTの『ANGEL OF RETRIBUTION』級の感銘を受けた。
アコギによる序曲(美味しいメロディてんこ盛り)から、激ドラマチックなタイトル・トラックへ・・・
という流れが、代表作『HERESY』と二重写しになるアルバムOPの構成も、PARADOXの
「ファンの期待に応えるぞ!」という決意表明に他ならない(んじゃないかなぁ、と)。
リフの重さは現代的だが、それが各曲の叙情性やスピード感を殺しておらず、
むしろ引き立て、破壊力を倍化させている点も評価ポイント。
序盤からスラッシーに押しまくり(かと思えば突然アコギ・パートを挿入してハッと
させる辺りにベテランの技が光る)本編ラストを飾るSCORPIONSの名曲“DYNAMITE"の
カバーまで、あれよあれよのうちに聴き通せる。