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HYPNOTIZE / SYSTEM OF A DOWN
メズマライズの続編、いや2部作というべきか。
雰囲気としては録音時期もあってかメズマに近いと思う。当然か。
ラストのソルジャーサイドで無駄にでかいスケールと、彼等の醸し出す「余裕」に打ち震えてください。
メロメロイ作品と言えるかも。
ダロンのトレモロ好き。
アルバムを通して悲哀の色が濃いように感じます。
やはり9.11を境にして出来たからなのかな?
今までのようにおバカなorとっつきやすいノリの曲は減った(と思う)けど、
彼らの作中で一番民族色が濃いというか、扇情的になったというか。
とは言え、相変わらずヘヴィもクレイジー(バナナw)も取り揃えてあります。
メロディの掛け合いは作を増すごとに秀逸になっているし、
アジのあるリズムや演奏法がそれを引き立てる。
もはやお家芸ですな。
けど今回の目玉はやはりソルジャーサイド、かな。これは聞いてみてのお楽しみです。
メズマを聞き込んだ人ほど感動するのでは?
これで完結、というよりは2つが繋がりました。
早く来日してくれー。
そしてみんなで合唱だい!
彼ららしいへヴィネスやユーモラス("バナナ バナナ バナナ テラコッタ パイ" は爆笑しました)は健在ながらも、基本的には"MEZMERIZE"と同じく、メロディに重点を置いた作品。
ちょっとこのメロディの扇情度は半端じゃない。
特にラストの"SOLDIER SIDE"はすばらしい。
サトラレタin大阪さんも仰るように、9.11テロやイラク戦争を経たせいか、政治色が強く、悲壮感の漂う作品のように感じるが、彼ら独特のユーモラスを交え、それ一色に偏らせないところはさすがだ。この辺が、体制への反抗を全面に押し出していたRATMとの違いかな(もちろんRATMも大好きだけど)。
とりあえず、すばらしいアルバムを2枚も届けてくれた彼らを一刻も早く日本に招待するべきだ。
しゅんぺ〜 2005年11月25日(金)1時47分
曲が濃すぎる!聴いてて疲れてしまいました。
メズマライズと比べるとアグレッシブさと民族的フレーズが目立ちます。
2曲目などがまさに。
曲調は例によってアホっぽい感じがするんですがちゃんと彼らの怒りが感じられます。
かなり本気です。そして最後の曲で震えます。
彼らはこの2作で一線を越えてしまったのでは。
直輸入デジパックでメズマライズと合体できるとの事ですが、
かなりしょぼい合体方法でびびりました。
めちゃめちゃメランコリックですね。そしてエモーショナルですね。
サージのタダでさえ憂いを帯びてる声で、さらにメロウなメロディ歌われた日にゃ
アンタ(笑)、胸コゲますって。ダロンの歌もやり過ぎだが、まあまあ上手いし
ムダに感じないので良しといったところですかね。
個人的にMEZMERIZEより好きです。
曲単位では、「ATTACK」はブラスト・ビートが面白いしサビ?の"We attack〜"の一節が印象的。「KILL ROCK 'N ROLL」は掛け合いボーカルが楽しい。
「HYPNOTIZE」はメランコリックかつドラマティック。珍しく五分超えでエモい、
「HOLY MAUNTAINS」も◎。「VICINITY OF OBSCENITY」はもーなんつーか、ね(笑)
いいですよ気持ちよくて。「LONELY DAY」は側で弾き語ってもらいたい曲。
「SOLDIER SIDE」は、"ああ、これが完全版なんだ"という感慨が。
ライブ行きたいなぁ。
またしても極上のアルバム。
型にとらわれないってのは良い事ですね。表情豊かな作品です。
今回は「歌」がかなり重要な感じですね。
曲もコンパクトでアルバムを一気に楽しめます。
そしてバナナバナナ・・・、メディアの催眠から覚めてもSOADに洗脳されてしまうんじゃないか(笑)
KORNの新作と同時に買ったけど、圧倒的にSOADの方が良い。
波に乗ってるバンドの力をまざまざと見せ付けられたな〜。
作風は"MEZMERIZE"をよりアグレッシブかつメランコリックにしたような感じ。
目新しさはあまり感じられなかったけど、ラストの"SOLDIER SIDE"から見るに今までの集大成的な作品という感じだから問題なし。(次回も同じだったらアレだけど)
これだけのレベルの作品を短期間で出せたのは凄かった。SOAD恐るべし。
"VICINITY OF OBSCENITY"には笑いました。(90)
今までのどの作品よりもメロいですね。
オペラティックな印象や壮大さ、曲によってはブラストビートを取り入れてアグレッシヴさを際立たせているあたりはかのFANTOMASに通じるものが大きい気がします。
ただMEZMERIZEよりもさらに変態楽曲の数々が押さえ気味なのが非常に惜しいところです。
とにかくバナナバナナは完璧ですね。
MEZMERIZE続編ということで期待しまくってたがMEZMERIZEが過去最高の出来だった為これを越えられるかと不安もあった。
それはいらぬ心配だった。今回も素晴らしい。
過去の曲とメロディが似てるようで全く別の曲。
しかし紛れもなくシステムなのである。
しかも聴き込めば聴き込む程味が出る…
彼等の懐の深さには本当に驚かされる。
ユーモラスな曲がもっと欲しかったが楽曲が良すぎるのでそれは贅沢な注文だろう。
今年のロック界全体を総括すると今年はシステムの天下。
個人的にシステムは1stの頃からデカくなると思っていたので今回の2部作での予想をも上回る成長を魅せつけてくれて嬉しい。
祈来日!!
あれ、前作に比べ書き込み少ないね。。。
これはまたまたSOAD節炸裂!
ドンちゃん 2005年12月18日(日)22時22分
↑の方々が仰るとおりですが。
前作と是非併せて聴きたい良盤。いわゆる「変態」は前作のほうが確かに上っぽい気がするけど、曲の哀愁味の強さは全部聴いたあとにやっぱりこれだな、って思った。シンプルな楽曲が「MEZMERIZE」でも多い印象だったが、各楽曲の仕上がり度は上々だと思ったのは独特なメロディ・センスと類に見ないユーモラスな側面が強く出た作風だからかと。今作も間違いなく進化、というか延長線上であり、ちょっと角度を変えたところから「後編」って形でまた最後まで独特なリズムで聴かせる、ってな感じの印象。(言うまで大胆に変わってないけど・・民族的なフレーズが増えたところになんか味を感じた)「MEZMERIZE」よりアグレッション剥き出しに哀愁もあり、っていうより全体的にあくまで歌に勢いありって印象もあったりする(メランコリックなあたりは前作よりも強く出てるし)。そこにタイトル・トラックの魅力が「B.Y.O.B」とは一味違う、メロウで良い意味で丸くなったって気がする。
個人的に今年のアルバムで上位に挙げたい一枚。相変わらず斬新で刺激的な一枚。
とっつきやすさも「MEZMERIZE」同様にあると思ったし、これから聴こうっていう人も
とりあえずこれは押さえておいたほうがいいかもしれませんね。
「MEZMERIZE」の続編であるが、違いはこちらは一枚の作品としては1曲1曲は地味ではあるが、まとまりとしては上である。
バンドの個性は確立しているため目新しい部分は無いが、完成度はすこぶる高い。地味という部分に、だまされてはいけない。完成度は高い、「MEZMERIZE」よりも....。
このバンドの曲、どんどんメロディアスになっていきます。
そしてダロンの個性がますますキワだってる。
メズマライズに勝るとも劣らぬ名盤。聴く価値オオアリ
ウヒョルン 2006年7月25日(火)23時17分
特に名曲もない感じですが、
捨て曲もないです。
メズマライズと同じく一気に聞ける
2005年発表の3枚目のアルバム。2部作構成の後編。
この作品と対を成す「Mezmerize」はSOAD特有の「変態」寄りに作られているとすれば、この「Hypnotize」はSOAD特有の「泣き」寄りに作られている。
つまり、「Mezmerize」より全体としてメロディアスである。
今までの変態バリバリのSOADを期待すると肩透かしをくらうかもしれないが、「Vicinity Of Obscenity」のようなヘヴィで彼ららしい曲も入っている。
最後の曲「Soldiar Side」が全体のメロディアスな雰囲気に拍車をかけている。
アルバムの完成度は非常に高い。
個人的評価(★5つが最高)
★★★
「Vicinity Of Obscenity」のどこが笑えるんだか。あれは大マジだろうが。笑えるとか言ってる奴、全然分かってねーだろ。
前作とはまた違った音ですが、彼らにしか作れない音であることには変わりありません。
最初は前作より地味かなーと感じましたが、じわじわと凄さが理解できました。
おバカなことを大マジメにやって、しかも若者にバカウケする音楽を作る彼らは真の天才じゃないでしょうか。
このアルバムはシステムで一番独特の世界を持ってる気がしますね。
政治の悪い面をそのまま自分達の音楽にしてみたって感じ。
何故か『Mezmerize』より点数低いですね。2つで1つの作品なのに。
もとより怪しさと変態性が彼らの音楽の特色ですが、催眠2部作はその両者がより怖い方向に向かってます。特に本作ではタイトル・トラックで天安門事件に言及していたり、ラストに若い兵士達の末路を悲しく歌いあげているのに、唐突に「I'm just sitting in my car…」みたいな日常的/パーソナルなパートが入ってくる。そしてバナナ連呼。何よりこのバナナが意味不明すぎて怖い。それら全部が怪しい音楽に乗せられ、混沌状態になっているのも怖い。
既出意見ですが、これはイラク戦争に踏み切ってしまったアメリカに対するシステム流の反逆ロックだと思います。正面切って反ブッシュ/反アメリカを唱えるのではなく、イラク戦争以降の世界を覆う混沌と、それに対する漠然とした恐怖感を体現してみせるという姿勢で。