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鵬翼 / ムック
もしですが、ムックは好きだがアルバムだけで十分と思い、
ここ3枚のシングルを聴いてなければ100%返り討ちに合うアルバムですね。
「朽木の灯」でみられたへヴィ、ダークさがかなり影を潜め、
哀愁感は残りつつも、軽快な曲、爽やかな曲、あたたかな曲が大半を占めてます。
もちろんヘヴィな曲もありますが、今回に関してはそれ以外の曲が素晴らしすぎるのであんま目立たない印象が残りました。
これなら一般的なJ-POP好きな人にも簡単に薦められますね。
でもムックファンとしてはどうなんだろう、この柔らかさは、俺は一発で気に入りましたが…
ちなみに初回盤として、ボーナスCD盤とDVD盤が出ていますが、
ボーナスCDには「遮断」、「最終列車〜70'S ver〜」が収録されてます。
DVDはムックのヨーロッパツアーの模様が収録されてます。プライベートなムックが見れてオモロイです。
しかし、もしこのアルバムで新規のムックファンになった人がDVDに収録されてるへヴィな曲を聴いたらどう思うんだろう…
限定盤両方とも買ってしまったので金が掛かってしょうがない(笑)。
カズチン 2005年11月27日(日)13時41分
今年発売された、通算5枚目となるフルアルバム。
雑誌のインタビューなどで「常温の音楽」への傾倒を口にしていた事や、パイロットシングルの
作風からも分かるように、今までのような絶望感や寂寥感に満ちたディプレッシブさが減り、
その代わりにちょっとした切なさや感情の機微などを歌う、メランコリックさが際立つ作風の
アルバムに仕上がっています。しかしそれでいて達瑯さんの感情過多なヴォーカリゼーションや
音作りにこだわったドラマティックで妥協の無いアレンジなどムックの長所や特性は
しっかりと引き継がれていて、なかなかの名盤といえる作品だと思います。
「是空」の時は前を向こうとし過ぎで視野狭窄に陥っていた印象を受けましたが、
今作の「つばさ」などは本当の意味で前を向いた曲と言えるのではないでしょうか。
ヴォーカル面では作風の変化のせいか達瑯さんが珍しくファルセットを多用してます。
あまり上手いとは言えない(ファルセットになると声量がいきなり下がる)けれど、
使い所がとても上手く、これが作品の情感を更に強める要素の一つになっていますね。
特に「赤線」のラスト手前での僅かに擦れたそれは、歌詞とも相まって泣きそうになってしまうんですよね…
また、抑鬱された世界の中にあってもそれを否定せずに受け入れ、前に進んで行こうとする
力強さが感じられる「輝く世界」や、リストカットにより自殺した人たちへの鎮魂歌とも
とれる「赤線」など、今までのようなディープな主題を取り扱った楽曲もしっかり存在するのが
やはり嬉しい所。特に「赤線」はテーマ的に説教臭くなりがちな所をそうはならず、
ただ絶望を振り撒くだけではなく、温かさも感じさせるという離れ業を簡単にやってのけ
やはり優れたバンドであることを再び証明したように思います。もう信者です(笑)
ただ唯一の欠点は今までの作品と比べて音質が悪い所。
シングル曲のミックスでさえマスターボリュームが低くなってるように感じるんですが…。
ちなみに初回盤はDVD付きとボーナスCD付きの2種類が発売されています。
私は流石に両方は買えませんでしたが(信者失格?)、「遮断」はムックでも有数のカッコイイ
リフを持ったかなりの名曲ですし、「最終列車」のフォークアレンジも原曲のメロディが
素晴らしいだけに物凄くハマってます。個人的には両方買えないならボーナスCD付きがお勧めです。
「朽木の灯」にはまっていて返り討ちに(笑)。
へヴィさは損なわれていませんが、方向性は明らかに変わりました。
しかし、ムック特有の哀愁漂う曲に改めて惚れ直しましたね。
シングルもうまく溶け込んでいますし、完成度はとても高いです。
「シングル3枚どれも好き」という方は、絶対聞くべきです。
「シングルの路線はちょっと」という方は、まずはシングルを
受け入れた上で聞いた方が、よりムックを好きになれると思いますよ
イイアカイ 2005年12月18日(日)14時43分
このアルバムがムック初体験です。最終列車にハマったので買ってみました。
基本的に明るいアルバムです。歌詞の主人公が死んでしまう曲もありますが、ちゃんとやすらげたようです。
メロディもすばらしく、頭に残るものばかりです。感動できる曲ばかりです。とくに「赤線」「1R」は本当に泣けます。
完成度も非常に高く私が2005年に買った邦楽のアルバムで一番よかったです。
表現の幅が出来たと前向きに解釈しました。ただ、Usher-to-the-ETHERさんの仰るように、音質が悪くなってるのは「何故?」と言いたい。「つばさ」や「雨のオーケストラ」等の「常温の音楽」風な物も、やはり彼らなりのエッセンスが籠められてるので安心して聞けました。「朽木〜」の時の様に泣きはしなかったけれども、何だか暖かい気持ちになれました。いい作品です。
絶望、苦悩、怒りといった負の感情を歌い続けてきた以前に比べると、優しさやあたたかさが増し、彼らが前に向かって歩き出したことを感じられる、いいアルバムだけど、"朽木の灯"に惚れ込んだおれとしては、やっぱりどこか物足りなさも感じてしまいます。ボーナストラックの"遮断"のような曲がもう少し欲しかった。
しゅんぺ〜 2006年3月31日(金)11時48分
これまでから大きく変化し、明るいアルバム。でもこれはこれで良いと思った。
バンド・サウンドがヘヴィなのは一安心。
聴きやすいけどいささか物足りない。メロディは流石なんだけどね。
シングルの出来が良い。
「サル」、「赤線」、「最終列車」、「雨のオーケストラ」、「ココロノナイマチ」、「つばさ」がお薦め。
とにかくメロディがいい。
個人的にはこういうムックも好きです。
Usherさんも書かれてますが、音質が悪いのが非常に残念。
名盤と言われる「朽木の灯」とは大きく雰囲気が違います。
しかし、これは間違いなく名盤ですね。
明るすぎるとの意見もあると思いますが、アルバムの流れがなんとなく段々と明るくなっていくような構成なので、いわゆる偽りの明るさという感じがせず、暗い面にも目を向けている気がして好きです。
メロディの質や哀愁、切なさが抜き出ていて、レベルが高いです。
メタラーにオススメしたいヘヴィなサウンドの「サル」は超名曲です!!
ダークでメロディーが印象的な前半はとても聴きがいがあると思うけど、後半がいまいち印象に残らない。
でも前半のために買う価値は十分ある。