CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
NOT OF THIS EARTH / JOE SATRIANI
'85年発表の1stアルバムです。「ギター弾きまくりのアルバム」であるのは確かなんですが、メタル耳には少し厳しいかもしれません。
あまりド派手なプレイという感じではないですが、色々なタイプの曲、フレーズを繰り出す多彩さは、さすがと言うべきでしょうか。まー、ギター弾けるわけじゃないので、どれだけ凄いのかはよく分かりませんが。
ドラムが思い切り打ち込みっぽいんですが、一応ドラムのメンバーはいるようですね。以前は無機質で魅力半減に感じていたリズムが、最近はかえってテクノっぽくて面白く聴こえてきました。
楽曲的には後の作品の方がやっぱり魅力的なので、よほどのファン以外にはおすすめという感じではないですが、何回も聴いていると、妙にはまります。
サトリアニイ、会心の作です。彼の持って生まれた器の大きさがよく表現されています。ただし、サトリアニイの初心者にはお勧めできません。内容が内容なので。で、その内容というと...今の曲で、よく使用しているスケールやリズムを実験的に配置した曲が多く、まあ、大衆受けする使い方には、なっていませんので。
でも、聞きようによっては、サトリアニイの影響を受けたいguitarist等には、彼の原点が伺え、そのコピーを可能とする貴重なCDだとは思います。
サトリアニイは、今では、商業的成功を収め、順風満帆ですが、このCDを発売した当時は、guitarの先生しながら、音楽業界に身をおくか否か等、悩める時期だったようで、更になんと、この日本の京都に半年ぐらい住み、日々、自分とは?、今後はどうするのか?等、悩んでいたそうです。そのため、このCDを聞くと、どんな天才であろうとも、ウジウジと悩み、ものすごい練習と努力を行う試練の時期があるのだな、と思えます。