TIM CHRISTENSEN / HONEYBURST (新譜感想)
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106-1. TIM CHRISTENSEN / HONEYBURST H・W 2003年10月19日(日)16時13分

すでに心がガビガビになってしまった僕にとって、
彼のアルバムほど、心待ちにしている大事なプレゼントはないわけで。
二年半待ちに待って、ようやく届きました。

しかしそれにしても・・・このひと、ますますHRのカテゴリーで語るのが困難になってきたようである。
今回、音作りそのものが昔っぽい、角のとれたスウィートなトーンになっているので、彼の天才的メロディーセンスも相まって、全体的に非常にビートルズっぽい匂いがする。
スロー〜ミッドテンポの曲が多いし、前作2曲目のような爆発的な攻撃力はどこにもない。
一応ドライヴしているような曲も、どちらかといえば「歌メロ命」で、普通のポップグループのような趣だ。ミスターチルドレンみたいな。

しかーし!

やはりこのひとはやってくれる。
凡人がおよびもつかないフックに満ちたメロディの数々。
「ここで泣け!」といわんばかりの、マジカルコードチェンジ。
100年経っても色あせないであろう、素晴らしい瞬間が連続して訪れる。

アルバム全体を見ると、一曲目、「INTRO」のフレーズが11曲目で再登場することでも判るように、作品としての統一感を演出している。どこを切っても、同じ色。
甘く、切ない、そういう色だ。涙が出そうになる。

特に、アルバム後半怒涛の泣きメロの洪水は凄まじい。
心臓をきゅっと掴まれて、目頭に熱いミルクを流し込まれたような感覚を味わう。(意味不明)

ところで、このアルバムにも例によって「日本盤のみのボーナストラック」なるものが挿入されている。
アルバムのなかでは異質の、硬質な感じのリフを持つ短い曲だ。
作品の流れを考えると、どうにも腑に落ちない異物感があるものの、なんだか、ちょっとイイ。
なぜって、アルバム中一切顔を出さなかったHRっぽさが垣間見えたからだ。
デモ音源寸前という感じで、お世辞にも練りこんだ感じはしないが、すばらしくカッコイイ。
つぎのアルバムはぜひこういう方向性も織り込んでいただきたい。

さ、次は何年後かなあ。
あ。
そのまえに、日本に来てください。


106-2. Re:TIM CHRISTENSEN / HONEYBURST ひょうすべ 2003年10月20日(月)12時58分

このアルバム。どういう方向性で売るのでしょうか?
確かにTIMは元々DIZZY MIZZ LIZZYの中心メンバーで、音楽的にもHM/HRの範疇にギリギリ収まるような音楽性だった。
しかし今作においては、完全にHM/HRの範囲を一回り大きく取り囲んだ広がりを見せており、HM/HRファンならずとも70年代ROCKファン、古株のうるさ型ファンにも充分にアピールできる内容だ!!
今後の売り方次第で、21世紀の名盤になるか、歴史にかき消された“隠れた名盤"となるか注目の1枚。
これを持っている人。30年後、子供に孫に自慢していいよ。


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