VISITORS 収録曲 | 他の曲について発言 |
DIES IRAE | この曲について発言 |
合唱は、華やかでも厳かでもなく、ただ虚ろ。 アグレッシブなリフと、虚ろで物悲しい歌に押しつぶされる。 ここまでテンション高いのに、熱く聴こえない無常のヘヴィ・プログレ。 イントロ、テープ操作が悪夢的な混沌の音に、突如挿入される虚ろな声の響き。 ハモンドも深淵に加わり、ヘヴィなリフの嵐。(このリフ他でも聴くんだけど、これが「怒りの日」?) ハモンドだけが静かに流れ、またも虚ろに歌が。美しいのか醜いのか、どちらとも取れる彼岸の景色。 ハモンドが唸ると、ハードなリフが。ピアノも狂い乱れ。 すぐに元の静けさに戻るのだけど、その際のギターのフィードバックのおどろおどろしさ。 頽廃のロマンティシズムと言うべき、自然と目を閉じたくなる歌が入ると、テンポアップ。 薄暗く激しい音に、やはり虚ろな歌。そして語り部のような声。 またも展開、このときのフィードバックもまたオドロ。 ヴァイオリンは悲しく、魂魄の揺らめきの歌。 最初のイントロから展開するときの激しいリフが入り、ハモンドがこなしていた部分をヴァイオリンが。 そこのヴァイオリンの暴れ方も本当に素晴らしい。野太い音でのヒステリックさ。 そのまま「頽廃のロマンティシズム」の歌から、葬列のような暗い足取りで、エンディングへと盛り上がる。傑作。 | ギターソロ/カッコいい/ドラマティック/ヘヴィ/ダーク/プログレッシヴ ★★★ |
野崎 |
FLATWOODS STORY | この曲について発言 |
呪術的ながらに、世に対する味気なさの歌。 雷雨に始まり、その歌の周りを、演奏としても成り立っている絶妙の蠢きっぷりの音。 | カッコいい/哀愁/メロディアス/ダーク/プログレッシヴ ★★★ |
野崎 |
L'EXTRA-AVENTURE DE VILLA-BOAS | この曲について発言 |
下品な男の歌と、女の甘美な歌のパートの対比。ま、どっちも薄暗いんですが。 アコギが田園のアルペジオを弾くと、幻想的な女がメインの歌パート。 後ろの虚ろなコーラス、がやけに陰気。 演奏はそのままに、今度は男が前に出ると邪悪な笑いを耳にこびりつかせると、ヘヴィなリフに絶叫! 元の曲調に戻り、女のパートも男が。それがまた良くてねー。 | カッコいい/メロディアス/ヘヴィ ★★ |
野崎 |
LE RETOUR DES DIEUX | この曲について発言 |
地の底から這い出てくるような声に重いリフ。それがイントロ。 ヘヴィなリフに下品ながら朗々とした歌。その下品で朗々、の声とリフが良く合う。 唐突に虚ろのコーラスが挿入される。コーラジュ的な怖ろしさ。 ドラムがどっしりと一人叩き、パーカッションとキーボードが周りをうろつくと、エレピとコーラスがまたも虚ろに。 一曲目のエンディングの様に、暗くエンディングへ盛り上がる。 | カッコいい/ドラマティック/ヘヴィ/ダーク/プログレッシヴ ★★★ |
野崎 |
NOUS | この曲について発言 |
前半はヴァイオリンを見せるためだけのような構成。 しかし中間のせわしないドラムにコーラスが絡みつき カッコいいのに、しっかりと暗いテーマに。 そこのヴァイオリンも、見事な弾きっぷりで。 | カッコいい/ヘヴィ/プログレッシヴ ★★ |
野崎 |
TERRE-LARBOUR | この曲について発言 |
ジャケットの宇宙人の印象のままの曲。 暗闇のキーボードに、奇怪な声じゃない声。狂気の沙汰の呪言の応酬。 キーボードとドラムがひたすら不気味にのた打ちまわり、サックスもキチガイ気味で・・・・・・ | カッコいい/ヘヴィ/ダーク/プログレッシヴ ★★ |
野崎 |
VISITORS | この曲について発言 |
タイトル曲。ソリャ期待しますね! 怪しい電子音に、ベースがナメクジの質感でうねり、コーラスもそれにつられる。 硬いエレピが死の顔つきで重く響き、それとは別に ハモンド、ギター、ベース、ドラム、ヴァイオリンの暗黒の無機質リフ。 そこに悲劇のコーラスもおしかけ、暗く高まった所で展開。 ベースがぬめるリフを繰り出し、ピアノが軽快に響く。しかしその音の楽しくない事。 狂乱のヴァイオリンソロが始まり、リフの中をひたすらに舞う。 リフが相変わらずヘヴィだが、変わり、憔悴のコーラス。 やっと最初のリフに戻り、エンディングへ。約3分と言え、最高の出来。 | インスト/カッコいい/ヘヴィ/ダーク/プログレッシヴ ★★★ |
野崎 |