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SOLITARY SOLITUDE / MELIAH RAGE
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メタルバブルに便乗して、いきなり米メジャーのEPIC RECORDSとディールを交わし、'88年に『KILL TO SURVIVE』で
華々しくデビューを飾ったまでは良かったが、特別速いわけでもない、リフがカッコイイわけでもない、
メロディにフックがあるわけでもない、さりとて扱き下ろすほど酷い出来でもない・・・という、実に中途半端な
毒に薬にもならないスラッシュ・メタル・サウンドでマニアの失笑を買ったマサチューセッツ州は
ボストン出身の5人組スラッシャーが、汚名返上とばかりに'90年に発表した2ndアルバム。
METALLICAの『MASTER OF PUPPETS』から多大なインスピレーションを得たと思しき音楽性に
(当人達は影響を否定していたけど)変化はないが、今回はスラッシーな疾走感は大幅に減退。その代わりにメロディが増強され、
中〜低速度をメインに、どっしりとしたヘヴィネスの効いた、パワフルな楽曲が本編の殆どを占める。
低く太く刻まれる重厚なリフ&リズム、以前より抑揚の付いた歌メロをなぞるVo、グッと煽情度を高めたツインGといった要素が
強調された作風は、スラッシュというよりも「パワー・メタル」との表現の方がしっくりと来る仕上がり。(バラードも収録)
本作の魅力が判り易く詰め込まれた、勇壮且つダイナミックな名曲①④、ツインGの活躍が光る高速スラッシュ・チューン②、
高いドラマ性とノリの良さを併せ持つ⑦、アコギによるイントロから重々しく劇的に盛り上がっていく⑨といった楽曲を聴く限り、
この路線変更は大正解で、絵に描いたような「凡庸」さを誇っていた前作とは打って変わって、
手応え十分の素晴しい内容に仕上がっている。・・・んだけど、結局、彼は本作を最後にEPICから
ドロップしてしまうのであった。(現在も細々とながら活動を続けている様子。頑張れ)
火薬バカ一代 2007年12月3日(月)21時43分

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