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ZERO / 天野月子
"天野月子"の看板をしばし降ろすことになったが、
これがラストアルバムにならないことを切に願う。
で。
内容の方だが。
かなり充実している。元々、隙の無いクオリティの高い
ソングライティング(だから提供もけっこうある訳だが)が、
更にもう一段階レベル・アップしたような、
珠玉の月子ワールドが展開されている。
具体的には、
1〜3がゴリゴリとしたかなりハードなロック。
中盤はポップス的な曲が続き、メロディセンスの冴えが
素晴らしい。
後半は、初期を彷彿とさせるようなポップでクールな
ロックンロール。
まるでキャリアを総括するようなバランス感覚がある。
「天龍」以降のゴシック(と言っていいのかな?)な質感はほとんど
無い。
一つ、難点を挙げるとすると、英語詞の多さ。
全編英語詞やサビだけ英語など、あまり意味を感じられない
用いられ方が何だか釈然としない。ただ「Howling」を始めとして、
そのメッセージは深まってはいるのだが。
個人的に可愛らしいKITCHENの詞が好きだったりして。
とにかく、いつの日か、
彼女が良しと思えるその時また、"天野月子"として
戻ってきて欲しいと思う。
限定版には2000人限定でブックレットに名前が入ってます。
歌よりも曲
歌詞よりもメロディーが先行しているアルバムだと思う。
2、3曲目は洋楽ガールズロックっぽい音だと思った。
あの発音で(笑)全編英語詞の曲があったり
やりたかったことを最後のアルバムでやったんだと思う。
ファンが望んでいたノイズが収録されていなかったり
強烈なインパクトを残す曲がなかったり心残りはあるが
駄曲が少なく安定感がある一枚だと思う。
今作がラストアルバムとなるわけですが
まだまだ終わりを感じさせません。
まだ何かあると感じさせてしまうのは自分だけでしょうか