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BEHIND THE SUN / ERIC CLAPTON
それまでの、そして現在のクラプトンを考えるとどうにも不憫な作品。
しかし、見事なまでに'80sサウンドですな。フィル・コリンズのプロデュースなので
同時期のジェネシスのアルバムに通じるサウンドです。特にドラム。
派手なサウンド・プロダクションはこの時代のお約束だったんですね。当時は別に
違和感を感じることなく聴いていたけど、今聴くと少しやりすぎ感も無きにしも非ず。
時代はもうレイドバックうんぬんを求めてなくて、クラプトンも音楽メディアの寵児、
MTVに参戦すべく、このアルバムを製作したわけです。
クリーム時代からのファンや、南部音楽に傾倒していた頃のファンからは黙殺されて
いるこの作品、新規のファンを開拓したということでは、決して過小評価されるべき
アルバムではないと思います。「Forever Man」のクールで熱い質感はそれまでの彼には
なかったタイプの曲だし、「Just Like A Prisoner」は本人もお気に入りのナンバー。
エンディングのジャムは演奏が終わらないので無理やりエンディングを迎えます。
ポップで聴きやすいのが本作の良さではないでしょうか。